米Lattice Semiconductor(ラティスセミコンダクター)は、汎用FPGAの新製品「Lattice CertusPro-NX」を発表した ニュースリリース 。最大96K個のロジックセルと最大7.3MビットのSRAMを集積した「中規模」(同社)のFPGAである。通信、コンピューティング、産業、車載、民生など幅広い市場でエッジ機器への搭載を狙う。
同社は10年ほど前にFPGA大手2社の米Xilinx(ザイリンクス)と米Altera〔アルテラ。その後、米Intel(インテル)が買収〕の後追いを止めて、小規模製品に舵(かじ)を切る戦略を採った。この戦略は功を奏し、多くのスマートフォンに同社のFPGAが採用されるまでになった*1。「今回の新製品で、小規模製品から中規模製品へリーチを広げる」(三矢高広氏、ラティスセミコンダクター 代表取締役社長)。
*1 関連記事 「スマホにFPGAを載せられたのは、競合の後追いから脱却したから」、Lattice Semicon社長が語る新製品のCertusPro-NXは、20年6月に発表した「Certus-NX」*2の規模を大きくしたチップである。Certus-NXではロジックセル数は最大39K個、SRAM容量は最大2.5Mビット、高速I/O向けSerDesは5Gビット/秒が1レーンだったが、CertusPro-NXではロジックセル数は最大96K個、SRAM容量は最大7.3Mビット、高速I/O向けSerDesは10Gビット/秒が最大8レーンとなった。
*2 関連記事 ザイリンクスやインテルは敵でない、米ラティスがI/O密度2倍の小規模FPGA