ソフトエラーに強い
ラティスセミコンダクターによれば、CertusPro-NXはXilinxやIntelの競合製品に比べてさまざまな点で勝るという。例えば、小型化。100Kロジックセルの製品で比べた場合、パッケージの面積は6.5分の1で済むという。また、同じような回路を実装した場合、消費電力は4分の1で済むとする。消費電力が低いのは、Certus-NXと同じく、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)の28nm FD-SOIプロセスで製造しているためである。Si基板にバックバイアスをかけることで、低消費電力モードか高速モードを選択できる。
FD-SOIプロセスで製造するメリットはほかにもある。例えば、ソフトエラー耐性があり、信頼性が高い。Latticeが行った、新製品と競合品に2時間α線を照射するソフトエラー耐性実験において、新製品ではSEU(Single-Event Upset)の発生はなかったが、競合品では107個または291個が発生したという。
CertusPro-NXは2製品からなり、規模の大きな「CPNX-100K」は現在サンプル出荷中。量産開始は22年第2四半期。規模の小さな「CPNX-50K」は22年第4四半期にサンプル出荷を開始の予定。CertusPro-NXは同時発表になったソフトウエアツール「Lattice Radiant 3.0」で設計できる ニュースリリース 。