米Intel(インテル)は、世界最大級のモバイル展示会「MWC Barcelona 2021」に合わせてオンラインイベントを開催し、5G(第5世代移動通信システム)で注目を集めている仮想化基地局「vRAN(virtual Radio Access Network)」に向けたアクセラレーター関連の新製品を2種発表した ニュースリリース 。セキュリティー機能を強化した先端FPGAと、SyncE(Synchronous Ethernet)対応のEthernet向けNIC(Network Interface Card)である。
FPGAは、10nm SuperFinプロセスで造る最先端製品「Agilex」*の新モデルである。新モデルでは、FPGAファブリックダイに新たに高性能暗号化ブロックをハードマクロとして集積した。これによって、暗号化/復号化処理が高速・低電力で可能になり、セキュリティーの担保が容易になるとする。
* 関連記事 Intelの10nm FPGAがようやく量産、ノートPC用MPUと同じプロセスAgilexには3つのシリーズが用意されている。Fシリーズ、Iシリーズ、Mシリーズである。このうち、製品の具体的な仕様が発表されているのはFシリーズとIシリーズの2つ。今回、FシリーズとIシリーズに2モデルずつ加わった。新たな4モデルのサンプル出荷時期や量産出荷時期は未定である。