米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)は2021年7月21日(現地時間)、音声AI(人工知能)「Alexa」の新機能を発表した。「スキル」と呼ぶAlexaを操作するための命令について、50以上の新機能を随時利用できるようにする。音声AIをどこでも、どの端末でも利用できるようにするコンセプトも再度強調した。
21年7月で3回目となる年次開発者会議「Alexa Live 2021」で明らかにした。多くの機能が開発者など向けのプレビューとなっており、一般の利用者は今後利用できるようになる。
Amazon Alexa Voice Service and Alexa Skillsのアーロン・ルーベンソンVice Presidentは「Alexaをどこでもどの端末でも簡単に利用できるようにすることで、顧客の生活を容易にする『アンビエントコンピューティング』の概念に基づいたテクノロジーを発表した。利用者がスキルを発見し、活用するのを支援することで、スキル開発者のビジネスも成長していく」と説明する。
発表ではマクドナルドのAlexaスキルを利用して、Alexaとの会話で得たクーポンを利用者のスマートフォンのアプリに送信するデモを見せた。「Send to Phone」と呼ぶ新機能を利用したもので、日本のヤフーも経路探索サービスでのデモを披露した。探索結果の情報をスマホに送るというものだ。