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 ブラジルの大手航空会社Azul(アズール)は2021年8月2日(米国時間)、電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛けるドイツの新興企業Lilium(リリウム)と戦略的提携を締結し、機体購入に向けた交渉を開始したと明らかにした。アズールは25年に最大220機のeVTOL機を利用した移動サービスを始めることを目指している。その場合、最大10億米ドル(1米ドル110円換算で1100億円)に達する契約になるという。単純計算で、アズールはリリウムに対し、eVTOL機1機当たり約5億円を支払うことになる。

リリウムの機体がブラジルを飛行するイメージ
リリウムの機体がブラジルを飛行するイメージ
(出所:リリウム)
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 アズールは機体の運航と保守を担う他、ブラジルでの型式証明取得に向けてリリウムを支援する。リリウムは機体の他、機体の状況チェック用技術プラットフォーム、交換用バッテリー、スペア部品などを提供する。

 アズールは、現在、110以上の都市に向けて毎日約700便を運航している。160機以上の航空機を有し、乗務員の数は1万2000人以上とする。アズールがeVTOL機を購入する狙いは、環境負荷の低減である。リリウムの機体は、2次電池(バッテリー)の電力だけで飛行する「フル電動型」だ。

 アズールだけでなく、航空会社が環境負荷低減を目的に、電動航空機の購入に動いている。例えば米United Airlines(ユナイテッド航空)は米Archer Aviation(アーチャー・アビエーション)のeVTOL機を発注している。