ネット型リユース事業を手がけるマーケットエンタープライズ(東京・中央)は2021年8月5日、2021年4~6月における中古スマートフォンと中古タブレット端末の取引数ランキングを発表した。同ランキングは、中古スマホ端末取引の大手4市場(ヤフオク!、メルカリ、ムスビー、ラクマ)の動向を分析した結果である。今回は中古iPhoneと中古iPadのランキングなどを紹介する Androidの解説はこちら 。
中古iPhone 7の⼈気低落
昨年(2020年)1〜3⽉に「iPhone 8」の取引量が「iPhone 7」の取引量を上回ると、中古取引の中⼼機種はiPhone 7からiPhone 8に切り替わった。今回のランキングでも、上位3位をiPhone 8 が独占した。マーケットエンタープライズによると理由は2つ考えられるという。
1つは、商品状態が悪いiPhone 7の出品が中古市場で増えていること。これが影響して、iPhone 7の⼈気低落につながったようだ。もう1つはiPhone 8の中古価格の下落。今年(2021年)1〜3⽉に⽐べて、平均1300〜2000円下落しているという。1年前と⽐較すると、8000〜1万円と下落幅は⼤きくなっており、現在は1万7000円を下回っているとする。iPhone SE(第2世代)やiPhone Xの中古価格が3万〜4万円するのに対して、iPhone 8の中古端末は2万円以下で購⼊できる。
iPad需要の高まりは落ち着く
マーケットエンタープライズは前回の発表で、新型iPad Proの発売により中古の型落ち端末需要が⾼まると予想していた。ところが、そのような取引量増加は⾒られなかった。