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 「2020年4⽉に発出された1度⽬の緊急事態宣⾔により、リモートワークやオンライン授業が増え、iPadの需要は増加した。しかし、それから1年がたった今、需要は落ち着きを⾒せ、中古iPad市場全体の取引量が減少傾向にある」(マーケットエンタープラズ)。

 取引数は1位、2位ともに「iPad(第6世代)cellular 32GB」がランクインした。auは今年1〜3⽉の5位から1位に、NTTドコモは同じく6位から2位と⼤きく順位を伸ばした。iPad(第6世代)は2018年3⽉の発売から3年たち、中古市場での流通量が増えてきている。加えて、平均3万円を切る価格で⼊⼿できる点が評価され、⼈気を博している。3位には前回10位だったNTTドコモ版「iPad Air 2 cellular 16GB」が順位を伸ばしてランクインし、取引量は40.2%増加した。マーケットエンタープラズは「iPad Air 2は2014年発売にも関わらず、平均1万7000円台で取り引きされており⼈気の商品」という。

2021年4~6月の中古iPadランキング
2021年4~6月の中古iPadランキング
(出所:マーケットエンタープライズ)
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iPhone 13 の指紋認証搭載はあり得る?

 「21年1〜3月はキャリアからの新プラン発表に起因するサービス開始前の囲い込みと、新生活準備のための乗り換えが多く発生し、SIMフリー端末を中心に中古スマートフォンの取り引きが活発になった。しかし、その動きも既に落ち着きを見せ、4〜6月はiPhone、Androidともに取引量の減少が見られた」――同社の菅野辰則アナリストは2021年前半をこう振り返る。

 また中古iPadについては、「コロナ禍のオンライン授業でiPadを導入する学校もあり、中古端末の需要が落ち着いてきたものの、新品は一定数の需要がありそう。しかし現在iPadは、Appleストアで購入した商品の配達に遅れが生じている。半導体やミニLEDバックライトディスプレーなどの供給不足が原因だろう。これにより、Appleストアでの新品購入を検討していたユーザーが、安価ですぐ手に入る中古端末購入に流れる可能性も少なくない」(菅野アナリスト)。

 今後の注目点として、来月の発売が噂されるiPhone 13に指紋認証が搭載されるかどうかを挙げる。菅野アナリストは「マスクの着用機会が増えた昨今では、顔認証(Face ID)より指紋認証が重宝されている。5月発売の新型iPad Proにも指紋認証が搭載された。iOS 14.7搭載のiPhoneにApple Watchを組み合わせると、マスクの上からでもロック解除が可能になった。新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えない現在、目まぐるしく変化する生活様式に応じて需要構造も変わる。市場の動きから目が離せない」と話す。