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 米Intel(インテル)は、デスクトップPCキットの新製品「Intel NUC(Next Unit of Computing) 11 Extreme Kit」(開発コード名:Beast Canyon)を2021年7月29日に発表した ニュースリリース 。PC向けMPU「第11世代Coreプロセッサー」を搭載するNUCである。NUCには主記憶のメモリー(DRAM)やストレージ(SSDなど)、OSが搭載されておらず、これらはユーザーが追加する。

NUC 11 Extreme Kitの筐体(きょうたい)
NUC 11 Extreme Kitの筐体(きょうたい)
(出所:Intel)
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 第11世代Coreを搭載したNUCの第1弾は、21年1月の「CES 2021」の際に発表されている。ホームシアターやゲームなどに向けた一般用製品「Intel NUC 11」(開発コード名:Phantom Canyon)と、ビジネスに向けた「Intel NUC 11 Pro」(開発コード名:Tiger Canyon)である*1。第1弾の製品はどちらも、20年9月に発表されたノートPC向けMPU「第11世代Core UP3プロセッサー」(開発コード名:Tiger Lake)を搭載している*2。それに対して、今回のNUC 11 Extreme Kitは、21年5月に正式発表されたノートPC向けMPU「第11世代Core Hシリーズプロセッサー」(開発コード名:Tiger Lake-H)*3に相当するMPUを搭載する。

関連記事 *1 『Intelがちらりと見せた、PC向け新世代MPU「Alder Lake」』の5ページ目 *2 迫るAMDに焦るIntel、第11世代Core発表で対抗意識を前面に *3 第11世代Core H、CPUコア2倍もGPUは1/3の規模に

 HシリーズとUP3はどちらも同社の「10nm Super Fin」プロセスで造るが、HシリーズはUP3に比べてCPUコア数を増やしGPUの規模を小さくした。例えばHシリーズのCPUコア数は最大8でGPUの実行ユニット数は最大32。一方UP3ではCPUコア数は最大4でGPUの実行ユニット数は最大96である。今回のNUC 11 Extreme Kitに搭載されるMPUは2種類あるが、どちらもCPUコア数は8で、GPUの実行ユニット数は32である。

 今回の新製品に搭載されるMPUのGPU実行ユニット数は第1弾製品のMPUより少なくグラフィックス処理能力が低いにもかかわらず、Intelは今回の新製品をゲーム用に最適とする。その理由は、フルサイズ(長さ312mm)でデュアルスロット厚さ(高さ)のGPUカードを後付けできるからである。GPUカードは×16のPCI Express Gen4スロットに挿す。第1弾製品よりも筐体(きょうたい)は大きくなったが、新製品の筐体は357mm×189mm×120mm(容積は約8リットル)であり、「フルサイズのGPUカードを取り付けられるデスクトップPCとしては小さい」とIntelは主張している。

フルサイズ(長さ12インチ=312mm)のGPUカードを装着したイメージ
フルサイズ(長さ12インチ=312mm)のGPUカードを装着したイメージ
GPUカードの後ろに見えるのが本体に当たる「Compute Element」である。Compute ElementにはMPUが搭載され、DRAMスロットなどを備える。(出所:Intel)
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