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 米国の大手半導体企業ON Semiconductor(オンセミ) でCEO(最高経営責任者)を務めるHassane El-Khoury(ハッサーン・エルコーリー)氏が日本メディアの合同取材に応じた。この中で、昨今の半導体不足に対する見解や、同社が近年注力している、電力損失を大幅に削減可能なパワー半導体のSiC(シリコンカーバイド、炭化ケイ素)に対する期待を述べた。同社は、パワーデバイス事業とセンサー事業に注力しており、この2つに「研究開発を集中させる」(同氏)としている。

オンセミCEOのエルコーリー氏
オンセミCEOのエルコーリー氏
(出所:オンセミ)
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 半導体不足に関して、エルコーリー氏は「どこで製造されているかによる」と話す。製造拠点が存在する地域における新型コロナウイルスの感染拡大状況に応じて、影響の度合いが変わるという。そのため、新型コロナの感染状況次第と前置きしつつ、「22年上期まで現在のような制約(半導体不足)が続き、22年下期には状況が改善に向かうのでは」(同氏)との見解を示した。