米Apple(アップル)は文書作成アプリ「Pages」や表計算アプリ「Numbers」、プレゼンテーションアプリ「Keynote」で構成する「iWork」をアップデートし、それぞれに新機能を導入した。新型コロナウイルスの感染拡大を機に、リモートワークやリモートでの会議・商談の機会が一気に増えた。外出先で携帯機器を通じて仕事をする場面も増えている。iWorkのアップデートにより、こうした状況変化に対応する。スマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」、パソコン「Mac」で同一のアプリを使える点を大きな強みにしている。
Keynoteでは、遠隔からでも臨場感のあるプレゼンテーションを実行できる機能を導入した。例えば、iPhoneやiPad、Macに搭載されているインカメラで撮影したプレゼンター(講演者)のライブ映像をプレゼンのスライドと共に表示できる。表示する講演者のサイズを講演者が変更できる。インカメラの他、外付けした別のカメラに切り替えて、別アングルのライブ映像に切り替えることもできる。画面全体に映像を表示し、その上に文字やイラストを描いてプレゼンも可能だ。
iPhoneやiPadの画面をKeynote上にライブ表示できるようにした。例えば、開発中のアプリを表示させて、開発メンバーで会議中に進捗状況をシェアできる。営業先に新アプリをデモする際も役立つだろう。
加えて、複数の講演者がスムーズにプレゼン可能にした。遠隔地から、複数の講演者がアクセスして同一の講演資料を操作できる。講演資料内にある自分のスライドの説明を終えたのち、別の共同講演者が続きのスライドを説明可能だ。その間の移行がスムーズに行えるので、プレゼンをシームレスに続けることができる。