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海底ケーブルの需要が旺盛

 海底ケーブルは、インターネットの国際通信の99%を担う大動脈だ。世界で400本以上も敷設されており、その長さは地球30周分に当たる約120万kmにも及ぶ。通信サービスのグローバル化や第5世代移動通信システム(5G)の普及によって世界のデータ利用量が増加していることから、まだまだ海底ケーブルの需要は伸びているという。大西洋間の国際通信需要予測では、2021年が数Pバイト/秒のところ、2035年には約40Pバイト/秒と約20倍の増加が見込まれている(図2)。

図2 大西洋での国際通信需要予測
図2 大西洋での国際通信需要予測
(出所:NEC)
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 建設後20年近くたつ海底ケーブルも現在、複数稼働している。技術進捗によって最新の海底ケーブルと比較すると、20年近く前に建設した海底ケーブルは伝送容量が小さい(図3)。前述のような増大するデータ容量に対応するため、既に設置済みのルートでも新たな海底ケーブル建設のニーズが増えているという。

図3 老朽化する海底ケーブル
図3 老朽化する海底ケーブル
(出所:NEC)
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 NECの推定によると、海底ケーブルの市場規模は年間3000億円規模。同社は米Subcom、フランスAlcatel Submarine Networksとともに、市場で3強の一角を占める存在だ。今回の世界初採用の大容量海底ケーブルを武器に、さらなる市場シェア拡大を狙う(図4)。

図4 市場シェア
図4 市場シェア
NEC、米Subcom、フランスAlcatel Submarine Networksが大きなシェアを握る。その中で中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)が、通信大手の江蘇亨通光電に売却した華海通信技術(旧・華為海洋網絡)も3%ほど握る。華海通信技術はアフリカ地域で建設実績を着実に積み重ねており、将来的にアジア地域に強みを持つNECの競合になっていくことが予想される。(出所:NEC)
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