ホンダの航空機事業子会社である米Honda Aircraft Company(ホンダエアクラフトカンパニー)は米国時間2021年10月12日、ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」シリーズのコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」を発表した。従来機に比べて、やや大きい11人乗り(乗員1人と乗客10人、あるいは乗員2人と乗客9人)の機体で「ライトジェット機」と呼ばれるカテゴリーに属する。これは従来機の1つ上のクラスである。同日開幕したビジネスジェットの展示会「2021 NBAA-BACE」(以下、NBAA)でプレスカンファレンスを開催。同社社長兼CEOの藤野道格氏が登壇し、コンセプト機の特徴などを解説した。ブースには実物大モックアップを出展し、コックピットや客室の様子を見たり、座席に座ったりできるようにしていた。
コンセプト機の最大の特徴は、航続距離が長いこと。最大航続距離は2625海里(約4862km)である。これにより、米大陸横断、例えばロサンゼルス-ニューヨーク間がノンストップで飛行可能になる。米大陸横断ができるのは、「ライトジェット機としては業界初」(藤野氏)である。この他、東京と香港、あるいは北京とシンガポールを結ぶ路線に適用できるという。
最大巡航速度は450ノット(時速833kmほど)、最大運用高度は4万7000フィート(約1万4326m)である。