電動垂直離着陸機(eVTOL)を手掛けるA.L.I.Technologiesは2021年10月26日、「空飛ぶバイク」の受注を開始した。まずはレーシング向けモデルを受注し、22年に発売する。一般向けモデルは25年に発売する予定。航続時間は40分で、海上走行などに向ける。販売価格は税込み7770万円。
同日開催した発表会では、富士スピードウェイのコースを有人走行した。機体を約1m上昇させ、走行や旋回を実演した(動画)。
同社が販売を開始したバイク型次世代モビリティー「XTURISMO Limited Edition」は、外形寸法が全長3.7×幅2.4×高さ1.5mで、質量が約300kg。「機体は自社生産で、炭素繊維強化樹脂(CFRP)をほぼ全ての構成部品に採用して軽量化した」(同社)という(図1)。
エンジンとリチウムイオン電池を搭載し、エンジンの最高出力は170kW。最高速度は100km/hである。地上から2m上空までの上昇に約3秒かかる。運転操作は、操縦席に備え付けたコントローラーで実施する。