全946文字

 ドイツBMWの日本法人ビー・エム・ダブリューは2021年11月4日、新型の電気自動車(EV)「iX」と「iX3」を同時に発売した(図1、2)。いずれもSUV(多目的スポーツ車)タイプのEVだが、プラットフォーム(PF)や主要部品は“別物”だ。

図1 BMWの新型EV「iX」
図1 BMWの新型EV「iX」
価格は981万円(税込み)から。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]
図2 BMWの新型EV「iX3」
図2 BMWの新型EV「iX3」
価格は862万円(税込み)から。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社日本法人で社長を務めるクリスチャン・ヴィードマン氏は同日開いた発表会で、「BMWは30年までに世界販売台数の50%をEVにする計画だ。その実現に向けて、iXとiX3の投入は大きなステップになる」と語った(図3)。

図3 ビー・エム・ダブリュー社長のクリスチャン・ヴィードマン氏
図3 ビー・エム・ダブリュー社長のクリスチャン・ヴィードマン氏
(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 日本では同時発売となったiXとiX3。最大の違いはPFである。iXは、BMWがEV専用に開発した新世代PFを採用する。一方のiX3は、同社のエンジン車「X3」をベースにEVに仕上げたものだ。

 電動パワートレーンは両車種ともBMWの第5世代品だが、電動アクスルの仕様が異なる。

 EV専用PFを適用したiXは4輪駆動(4WD)車で、前輪と後輪に1個ずつモーターを配置した(図4)。iXには走行性能の違いで2種類のモデルがある。「iX xDrive40」の前輪モーターの最高出力は190kWで最大トルクは290N・mで、後輪モーターの最高出力は200kWで最大トルクは340N・m。システム全体での最高出力は240kWで最大トルクは630N・mである。

図4 iXの部品構成
図4 iXの部品構成
前輪と後輪に1個ずつモーターを配置した。(画像:BMW)
[画像のクリックで拡大表示]

 高性能モデル「iX xDrive50」は、前輪モーターの最高出力が190kWで最大トルクは365N・mで、後輪モーターの最高出力は230kWで最大トルクは400N・m。システム全体での最高出力は385kWで最大トルクは765N・mである。