スウェーデンVolvo Cars(ボルボ・カーズ)は2021年11月18日、SUV(多目的スポーツ車)タイプの新型電気自動車(EV)「C40 Recharge」を、22年1月に日本で発売すると発表した。小型車向けプラットフォーム(PF)「CMA(Compact Modular Architecture)」を適用した車両で、同社が日本市場に投入する初めてのEVとなる。販売形態はオンラインのみで、購入決定までの手続きを専用Webサイトで行える。価格(消費税込み)は719万円に設定した(図1)。
同社の日本法人であるボルボ・カー・ジャパン(VCJ)社長のMartin Persson(マーティン・パーソン)氏は、C40 Recharge(以下、新型車)の販売をオンラインに限定したことについて、「顧客はオンライン販売を求めている。何度も販売店に足を運ばなくても、購入を決定できるからだ」と述べ、購入までの複雑な手続きを簡素化し、顧客の購入時のハードルを下げるのが狙いとした(図2)。今後日本で販売するEVも、オンラインに限定する計画だ。
ただ、前述したように、現時点ではオンラインで行えるのは購入の決定までであり、契約や納車などは販売店で行う。パーソン氏は、「購入後のアフターサービスなどで、販売店の役割はこれまで以上に重要になる。オンライン販売の開始に向けて、販売店と6カ月にわたって話し合い、販売店を排除するものではないことを理解してもらった」と明かす。第1段階として、まずは販売店との連携を重視したようだ。
また、オンライン販売の開始に先立ちVCJは、月額一定課金の「サブスクリプション型」のリース販売の受け付けを11月18日に開始した。100台限定で、受付期間は11月30日までとした。月額料金は11万円(消費税込み)である。この月額料金には税金や車両保険、メンテナンス費用などが含まれる。「クルマには乗りたいが、所有したくないと考える人に向けたサービス」(パーソン氏)という。オンライン販売の開始後は、サブスクの追加受付は行わない方針という。