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 米Amazon Web Services(AWS:アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)は、プライベートイベント「AWS re:Invent 2021」(米国時間の2021年11月29日~12月3日に開催)において、第3世代のArmベース独自マイクロプロセッサー(MPU)「Graviton3」を発表した。このMPUを使ったインスタンス「Amazon EC2 C7g」のプレビューが開始されたことも発表された。

「Graviton3」を発表するAWS CEOのAdam Selipsky氏
「Graviton3」を発表するAWS CEOのAdam Selipsky氏
(出所:AWS re:Invent 2021の基調講演ビデオからキャプチャー)
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 Gravitonは、米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)が15年に買収したイスラエルAnnapurna Labs(アンナプルナ・ラブズ)が手掛けるクラウド向けのArmベースMPU。初代の「Graviton」は18年11月に*1、第2世代の「Graviton2」は19年12月に*2、それぞれ発表されている。今回のGraviton3は第3世代となる。AWS re:Invent 2021では、AWS CEOのAdam Selipsky氏が登壇した11月30日の基調講演でGraviton3のさわりを紹介し、12月1日の基調講演で同社Senior Vice President, Utility ComputingのPeter DeSantis氏が概要を語った。

関連記事 *1 AWSが独自Armサーバープロセッサ「Graviton」、EC2で提供開始 *2 「AWSが20超の新サービス発表、オンプレにAWS基盤を置く『Outposts』も正式開始」の4ページ目

 両氏やAWS 公式ブログ 、英Arm(アーム) 公式ブログ によれば、Graviton3では1サイクル当たりの命令数を5から8に増やしたり、新たなポインター認証機能を持たせたりするなどして、Graviton2よりも演算性能が最大25%向上したという。また、機械学習/ゲーム/メディアエンコーディングの浮動小数点演算性能が最大2倍、暗号処理性能が最大2倍になったとする。さらに、bfloat16形式をサポートすることで機械学習性能が最大3倍になるという。こうした性能向上の一方で、消費電力は最大で60%削減されるとする。

「Graviton3」の主な仕様を発表するAdam Selipsky氏
「Graviton3」の主な仕様を発表するAdam Selipsky氏
(出所:AWS re:Invent 2021の基調講演ビデオからキャプチャー)
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具体的なワークロードの性能向上を発表するPeter DeSantis氏
具体的なワークロードの性能向上を発表するPeter DeSantis氏
C7gインスタンスでは、ワークロードによっては60%の性能向上が確認されたという。(出所:AWS re:Invent 2021の基調講演ビデオからキャプチャー)
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