全1204文字

 FCAジャパンは2021年12月13日、Jeep(ジープ)ブランドの旗艦SUV(多目的スポーツ車)「グランドチェロキー」の新型車を発表した(図1)。10年ぶりの全面改良で、同車初となる3列シート仕様を用意した。上級グレード車の価格は999万円(消費税込み)で、22年2月19日に発売する。

図1 10年ぶりに全面改良した新型「グランドチェロキー」
図1 10年ぶりに全面改良した新型「グランドチェロキー」
(写真:FCAジャパン)
[画像のクリックで拡大表示]

 「値上がりした印象が否めないかもしれないが、(シートを)3列化して装備もかなり違う」。FCAジャパン社長のPontus Haggstrom(ポンタス・へグストロム)氏は新型車のオンライン発表会でこう訴えた。

 今回で5代目となるグランドチェロキー。3列シート仕様は「グランドチェロキーL」の名称で展開する(図2)。日本では、「Limited(リミテッド)」と「Summit Reserve(サミットリザーブ)」の2グレードを用意した。価格(消費税込み)は、リミテッドが788万円で、サミットリザーブが999万円だ。

図2 3列シートで6~7人乗りに
図2 3列シートで6~7人乗りに
(写真:FCAジャパン)
[画像のクリックで拡大表示]

 先代のグランドチェロキーは2011年の発売当初、398万円から展開していた。2列シートで装備も違うため一概には比較できないが、新型車とは価格設定が大きく異なる。価格戦略で強気に出る背景には、「ここ数年、輸入フルサイズSUVは成長を続けており、今後も堅調な伸びを見込める」(へグストロム氏)との分析がある。

 Jeep車や他の輸入SUVからの乗り換えだけでなく、日系メーカーが展開する3列シートのミニバンからの乗り換え需要も狙う。「トヨタ自動車や日産自動車などのオーナーでも、より本物志向の人にはJeepは魅力的な選択肢になる」(同氏)と自信をのぞかせる。

燃費は7.7km/L

 新型車は、4輪駆動(4WD)による悪路走破性や7つの穴が縦に空いたフロントグリル「セブンスロットグリル」といったJeepの特徴を維持しつつ、安全性や快適性、高級感を向上させたという(図3)。上級グレードのサミットリザーブには、赤外線センサーを使った「ナイトビジョン」を標準装備する。車両前方の200m先にいる人や動物を検知し、メータークラスター内に表示して運転者に警告する。

図3 新型グランドチェロキーの内装
図3 新型グランドチェロキーの内装
(写真:FCAジャパン)
[画像のクリックで拡大表示]