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 KDDIと高速バス大手のWILLER(大阪市)は2021年12月22日、半径約2km圏内で定額乗り放題となるモビリティーサービス「mobi」(モビ)を共同で提供すると発表した。mobiは、エリア内をオンデマンドで循環するクルマを使った「MaaS(Mobility as a Service)」だ。同サービスは、利用者がアプリや電話を使ってドライバーの運転するクルマを配車してもらい、相乗りも活用して効率的に目的地へ移動できるというもの。21年夏にWILLER単独でサービスを開始し、22年1月からKDDIが運用に加わる。両社は共同出資会社も設立する。地域の社会課題解決を目指して、全国各地へとサービスを広げる考えだ。

WILLER代表取締役の村瀨茂高氏(左)とKDDI社長の高橋誠氏(右から2人目)。両社は共同出資会社も設立する
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WILLER代表取締役の村瀨茂高氏(左)とKDDI社長の高橋誠氏(右から2人目)。両社は共同出資会社も設立する
(撮影:日経クロステック)

 「新型コロナウイルスの感染拡大によって、人々の生活様式が大きく変わり、自宅から半径2km圏内の生活時間が増えた。ストレスなく地域を回遊できるサービスをつくる目的で始めた」。WILLER代表取締役の村瀨茂高氏は、mobiについてこのように話す。

 雨の日に子供を乗せて自転車で移動することを不安に思う親は多い。mobiは、そんな近距離移動の需要に応えるサービスにもなる。利用者は、専用アプリを使って地図上で出発地と目的地を指定。すると、システムが人工知能(AI)を使って最適なルートを割り出し、利用者の乗車場所にクルマを配車する。目的地が近い利用者同士の相乗りにも対応する。クルマは契約するエリア専属のプロドライバーが運転する。

 利用料金は30日間乗り放題となる定額プランが5000円(税込み、以下同)。1回乗車プランが、大人300円、小学生以下150円となる。

 mobiの現在の提供地域は、東京都渋谷区と名古屋市千種区、京都府京丹後市の3エリアだ。22年中に東京都豊島区も追加する計画という。「今後、北海道から九州まで22エリアに拡大し、地域ごとに新しい価値を創造したい」(村瀨氏)とした。