全1445文字

 オランダNXP Semiconductors(NXPセミコンダクターズ)は、スマートホーム(IoT住宅)の機器相互接続規格「Matter」に対応した無線通信SoC「IW612」を発表した ニュースリリース 。Matterは米CSA(Connectivity Standards Alliance)が策定する規格である。CSAにはNXPをはじめとする半導体メーカーに加えて、米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)や米Apple(アップル)、米Google(グーグル)といったIT大手、さらに三菱電機やパナソニックなどの日本企業が参画している。現在、参画企業は合計で200を超えるという。CSAは元の米Zigbee Allianceで、2021年5月に改称した。

IW612の評価ボード
IW612の評価ボード
赤矢印先端のチップがIW612である。(出所:日経クロステックが撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 NXPは今回のSoCのデモンストレーションをテクノロジー見本市「CES 2022」(米ラスベガスで22年1月5~7日に開催)で実施した。また、日本法人のNXPジャパンは東京の本社において、報道機関向けに今回のSoCの説明会を22年1月12日に行った。この説明会に登壇した、NXPジャパンの石橋 誠氏(マーケティング統括本部 コネクティビティ&セキュリティ部Wi-Fi/Bluetooth製品 担当部長)によれば、スマートホーム向けの無線接続機器は多数の企業が開発・市場投入しているものの、各社独自のプロトコルを使っているため、相互接続性に難があるのが現状という。

CES 2022でのデモ
CES 2022でのデモ
MatterやIW612などを紹介(出所:NXPのYouTubeビデオからキャプチャー)
[画像のクリックで拡大表示]
NXPジャパンでの説明会
NXPジャパンでの説明会
右奥が石橋 誠氏。(出所:日経クロステックが撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 異なる企業の無線機器をスムーズに連携させることを狙って、CSAが策定しているのがMatter Matterのホームページ である。「MatterはIPベースのプロトコルのため、無線通信方式が異なっていても、機器を連携させられることが特徴。Wi-FiやBluetooth、Thread(IEEE 802.15.4)の機器が混在しても連携できる」(石橋氏)。「レイヤー3以下は各通信方式を使い、それより上のレイヤーでMatterのプロトコルが使われる」(同氏)。すなわち、既存の無線通信SoC、例えば、Wi-FiとBluetoothのコンボチップにおいてフォームウエア/ソフトウエアに手を加えれば、Matter対応にアップグレードできる可能性が高い。

スマートホームでの課題とMatterによる解決法
スマートホームでの課題とMatterによる解決法
(出所:NXP)
[画像のクリックで拡大表示]