自動運転技術を手掛ける中国系のスタートアップ(新興)企業Pony.ai(ポニー・エーアイ、小馬智行)は2022年1月21日(米国時間)、新しい自動運転システムを開発したと明らかにした。同社にとって第6世代品で、量産向けに開発したもの。レベル4相当の自動運転機能を備える。同システムをトヨタ自動車がロボタクシーに向けた開発中の車両「シエナAutono-MaaS」に搭載し、22年中に中国で試験運用を始める。23年前半のロボタクシーサービス開始を目指す。
ポニーはもともと、米Google(グーグル)や中国Baidu(バイドゥ、百度)で自動運転技術の開発に携わっていたCEO(最高経営責任者)のJames Peng氏らが16年に米カリフォルニア州フリーモントで創業した企業だ。20年2月、4億6200万米ドルの資金調達を発表し、そのうちトヨタ自動車が4億米ドルを出資していたことから、話題となった。既に累計で10億米ドル以上の投資を得ている。米カリフォルニア(加)州で公道試験を実施しており、同州車両管理局(DMV)による自動運転の公道試験に関する年次報告書では、優れた成績を記録している。その結果、21年5月に加州DMVから、テストドライバーなしでの公道試験の認可を得ている。だが、同年10月に事故を起こし、認可が一時停止されたと米メディアで報じられている。