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 米AT&T、Verizon(ベライゾン)、T-Mobile(T-モバイル)の3社は、2022年2月13日(現地時間)開催のアメリカンフットボール全米No.1決定戦「第56回スーパーボウル(Super Bowl LVI)」に提供する5Gサービスの概要について3社3様の発表を行った。会場内外の5G接続環境を強化するほか、AT&Tは公共安全専用の5G通信網を提供、Verizonは試合やハーフタイムショーで独自映像を5Gでモバイルアプリ配信する。T-Mobileは試合会場で下り時ピーク速度1.5Gビット/秒の高速通信を提供するほか、ロサンゼルス国際空港をはじめとする市内主要施設で下り時ピーク速度1Gビット/秒の5Gサービスを提供する。

(出所:AT&T)
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AT&Tは公共安全専用の5G通信網を提供

 AT&Tでは、過去2年間で進めた南カリフォルニアの通信インフラ強化に加え、今回の試合会場となるSoFiスタジアム内とその周辺に、数千台の無線ネットワーク機器と有線ケーブル、6カ所の大容量基地局車両(Cell on Wheels、COWs)を含むポータブル基地局を設置した。2020年の同イベント開催時からネットワーク容量を10倍に強化したとしている。

関連ニュースリリース1: AT&T's “3 Platforms” Approach on Display at the Big Game

 加えて、米国の公共安全専用高速ネットワーク FirstNetのパートナー企業として、会場内外に公共安全専用5G通信網も提供。こちらは衛星基地局を搭載した5台の軽トラック(Satellite Cell on Light Trucks、SatCOLTs)で対応する。試合当日、FirstNetは、ロサンゼルスの主要EOC(Emergency Operations Centers、緊急時対策本部)にも人員を配備し、会場付近のスタッフと共にFirstNet対応端末を携帯して待機する。

(出所:AT&T)
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関連ブログ1: The Big Game’s True Champions: Public Safety on FirstNet

Verizonは独自映像を5Gでモバイルアプリ配信

 一方のVerizonはNFL(National Football League)の公式技術パートナー、公式5Gネットワークとして、試合やハーフタイムショーへのモバイルアクセスに向けた5Gネットワークを提供する。

関連ニュースリリース2: Verizon returns to Super Bowl to spotlight new 5G Internet expansion

 同社の高速5Gサービス5G Ultra Widebandを使ってリアルタイムにハーフタイムショーを配信する。360度カメラを使った競技場のフィールドやステージからの4Kでのストリーミングにより、テレビ放映ではアクセスできない見晴らしの良い場所からの独自映像を提供するとしている。専用のモバイルアプリを入手すれば、どこからでもアクセス可能となっている。

(出所:Verizon)
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 SoFiスタジアム内では、入場者に5Gスマートフォン対応のVerizon 5G Multi-Viewアプリを配布。最大7方向のカメラアングルからの映像や、選手情報のAR(拡張現実)画像、リプレイ映像を提供する。

(出所:Verizon)
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 Verizonは2022年より、Snapchatとパートナー契約を結び、5G対応ARレンズでの独占映像を提供する。 会場で5G Ultra Widebandに接続することで、このSnapchatを使ったAR共有体験が可能になるほか、競技場内を浮遊する巨大なバーチャル飛行船を使った対戦ゲームにも参加できる。

 Verizonでは今回のイベントに向けて1億1900万米ドルを投資してロサンゼルスとその近郊Inglewood(イングルウッド)に169基のスモールセル、4基のマクロ基地局、24の屋内システムを設置。ロサンゼルスの公共安全機関と連携しながら信頼性の高い公共安全用通信を提供するVerizon Frontlineも用意するとしている。