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 中国当局の承認がおりて、米Xilinx(ザイリンクス)が正式に米AMD(Advanced Micro Devices)の傘下に入ったことが2022年2月14日に発表された ニュースリリース 。Xilinxは、AMDのAdaptive and Embedded Computing Groupに(AECG)なった(この記事では、Xilinx which is now part of AMDとし、以下Xilinx)。同AECGのpresidentには、XilinxのCEOだったVictor Peng氏が就いた。

XilinxのChetan Khona氏
XilinxのChetan Khona氏
(出所:オンライン会見ビデオを日経クロステックがキャプチャー)
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 Xilinxの競合だったが米Altera(アルテラ)が米Intel(インテル)に買収された後、AlteraのFPGAはデータセンターやサーバーのアクセラレーターとして盛んにアピールされるようになった。組み込み系のAlteraユーザーからは不満や不安の声が上がっている。その轍(てつ)を踏まないことを狙ったかのように、Xilinxは、日本の報道機関向けに22年2月17日に開いたオンライン説明会で、組み込み分野の今後の方針について説明した。説明に当たったのは、XilinxのChetan Khona氏(Director for industrial, vision, healthcare and scientific)である。

FPGA搭載SOM(System On Module)製品「Kria」の概要
FPGA搭載SOM(System On Module)製品「Kria」の概要
(出所:Xilinx)
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 Khona氏は、まず、組み込み用途を狙って21年4月に発売したFPGA搭載のSOM(System On Module)製品「Kria」について語った。Kriaの第1弾はビジョン処理向けの「Kria K26 SOM」である。ドイツ シュトゥットガルトで21年10月に開催されたビジョン関連のイベント「VISION 2021」ではKriaを搭載した応用製品(カメラモジュールなど)が複数展示され、その1つとしてスロベニアOptoMotive, mehatronika(オプトモティブ)の製品を同氏は紹介した。

VISION 2021にKria搭載製品を展示したOptoMotive, mehatronika
VISION 2021にKria搭載製品を展示したOptoMotive, mehatronika
(出所:Xilinx)
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