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 ネット型リユース事業を手がけるマーケットエンタープライズ(東京・中央)は2022年4月26日、2022年1~3月における中古スマートフォンと中古タブレット端末の取引数ランキングを発表した。同ランキングは、中古スマホ端末取引の大手4市場(ヤフオク!、メルカリ、ムスビー、ラクマ)の動向を分析した結果である。今回も中古iPhoneと中古iPadの最新ランキングを紹介する。なおAndroidスマホは1万円以下で購入可能なXperiaシリーズが人気だった Androidの解説サイト

根強い人気のiPhone 8

 今回の調査では前回大躍進した「iPhone SE」の勢いが落ち着き、再び「iPhone 8」が上位3位を独占した。人気が衰えず継続して取引されているのは「iPhone 8とiPhone 7はいずれも発売から4年以上たつものの、今でも十分といえるスペックの端末を1万円弱〜1万5000円という安価で入手できること」(マーケットエンタープライズ)とする。

 初のトップ10入りを果たしたのが「iPhone12」(64GB)。マーケットエンタープライズによれば、流通しているiPhone12のほとんどが新品・未使用のSIMロック解除済みの端末という。「一部の家電量販店では、MNP(番号持ち運び制度)による他社からの乗り換えで一括10円や9800円というキャリア版iPhoneセールが実施され、取引数が一気に増加した」(同社)。

2022年1~3月の中古iPhoneランキング
2022年1~3月の中古iPhoneランキング
(出所:マーケットエンタープライズ)
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 iPhone 12の取引量増加についてマーケットエンタープライズは、2022年3月に公開されたiOSアップデートにより、iPhone 12以降の端末で、マスクを着用したままFace IDが使用可能となった点を指摘する。同社デジタルマーケティング事業本部 執行役員で中古モバイル市場アナリストを兼任する菅野辰則氏は「新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見えない中、日常生活でのマスク着用が求められる現在、『マスクを着用したままで画面ロックが解除できる』という点は、生活者にとって大きな魅力となった」と分析する。なお、3月のiOS アップデートで可能になったマスク着用時の顔認証は対象外の機種もあり、iPhone SEや「iPhone 11」は対象にならなかった。