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 独立系調査会社の英Opensignalは2022年4月26日、日本の大手通信事業者4社の3G、4G、5Gモバイルネットワークをユーザー体験の観点で調査した「日本モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート2022年4月」を発表した。日本各地で2021年12月1日から2022年2月28日までの90日間にわたり調査した結果をまとめている。同日、日本で開催されたオンライン会見では、同社分析担当副社長のIan Fogg氏が解説した。以下はその概要となる。

関連リポート(日本語版): 日本モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート2022年4月 関連リポート(英語版): Japan Mobile Network Experience Report April 2022

 今回は、15のメトリクス(指標)について、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルのネットワークユーザー体感を比較している。各種の指標において最も高い評価を得たのは、ユーザーが5G接続できる場所の割合を示す5G到達率ではNTTドコモ、5Gに有効接続できる時間の割合を示す5G利用率については、NTTドコモとソフトバンク、動画閲覧およびゲーム時体感についてはソフトバンク、音声アプリ使用時についてはソフトバンクと楽天モバイル、ダウンロード速度ではNTTドコモ、5Gダウンロード速度ではNTTドコモと楽天モバイル、アップロード速度については楽天モバイル、多くのアプリが安定して使える一貫性ではソフトバンク、さらに高い要求水準での一貫性はNTTドコモとソフトバンクとなった。

15のメトリクスで比較する日本のモバイル・ネットワーク・ユーザー体感
15のメトリクスで比較する日本のモバイル・ネットワーク・ユーザー体感
(出所:Opensignal)
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 動画閲覧時やゲーム時、音声アプリ使用時のユーザー体感では、5G時もそれ以外の通信時も、ソフトバンクが最も高い評価を得た(音声アプリ使用時は楽天もほぼ同率)。

動画閲覧時のユーザー体感比較
動画閲覧時のユーザー体感比較
(出所:Opensignal)
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ゲーム時のユーザー体感比較
ゲーム時のユーザー体感比較
(出所:Opensignal)
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音声アプリ使用時のユーザー体感比較
音声アプリ使用時のユーザー体感比較
(出所:Opensignal)
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 ダウンロード速度では、5G時はNTTドコモ、楽天モバイルともに最も高い評価を得たが、全体的なダウンロード速度では、最も高い評価を得たNTTドコモが最下位の楽天モバイルに約2倍の差をつけている。Opensignalでは、この理由として、楽天の所有する4G周波数帯が少ないこと、5G可用性が後述のように低いことを挙げている。また、NTTドコモのダウンロード速度はさらに改善方向にあり、今後、最も高い評価を得るとも予測している。なお、アップロード速度では、今回も楽天モバイルが5Gでも全体でも最も高い評価を得ている。

ダウンロード時のユーザー体感比較
ダウンロード時のユーザー体感比較
(出所:Opensignal)
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アップロード時のユーザー体感比較
アップロード時のユーザー体感比較
(出所:Opensignal)
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 一方、ユーザーが5Gに有効接続できている時間の割合を示す5G利用率では、NTTドコモとソフトバンクが最も高い評価を得ている。auもそれに続いているが、楽天モバイルは他に後れをとっている。5G接続できる場所の割合を示す5G到達率でも、楽天モバイルは他社の1/4以下となっている。

5G利用率比較
5G利用率比較
(出所:Opensignal)
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5G到達率比較
5G到達率比較
ここでいう到達率のスコアとは、例えば4を超える場合、5Gユーザーが10の異なる場所を訪問したとして、これらの場所の少なくとも4つで5Gの測定値を取得することを意味している。(出所:Opensignal)
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 なお今回は、各社が日本で3G以上のサービスを行っている場所を示すカバレッジマップも掲載されている。リポートでは、地域別の利用率情報なども確認することができる。

3G以上のサービス利用率比較
3G以上のサービス利用率比較
(出所:Opensignal)
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