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 オランダNXP Semiconductors(NXPセミコンダクターズ)は、産業、民生などに向けた汎用MCU(マイコン)の新製品「MCX」を2022年6月14日(現地時間)に発表した。Arm Cortex-MコアをCPUにしたマイコンで、同コアをベースにしたNXP製品「LPC」と、同社が買収した米Freescale Semiconductor(フリースケール セミコンダクター)の製品「Kinetis」の両方の後継となる。日本法人のNXPジャパンは、MCXの報道機関向け説明会(図1)を2022年6月16日(日本時間)に開いた 日本語版ニュースリリース

図1 NXPジャパンにおける説明会
図1 NXPジャパンにおける説明会
左は最初に登壇した和島正幸氏(NXPジャパン代表取締役社長 兼 NXP Semiconductors副社長)。右は製品の説明に当たった浜野正博氏(NXPジャパン エッジ・プロセッシング製品部 マーケティング・マネージャ)である(撮影:日経クロステック)
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 NXPがFreescaleの買収を完了したのは2015年12月。M&A当初から、両者のArm Cortex-Mコアマイコンの統合はメディアやユーザーの関心ごとだった*1。NXPはまず開発環境を一元化した。すなわち、LPCとKinetisの両方をサポートするマイコン開発環境「MCUXpresso」の提供を2017年4月から始めた*2。その後も、LPCとKinetisの新製品は複数発表された。MCUXpressoの提供開始から5年強、買収完了からは約6年半を経て、ようやく両製品の後継となる新たなマイコンであるMCXが発表された(図2)。なお、フラッシュメモリーを内蔵しない高性能なマイコン「i.MX RT クロスオーバーMCU」*3は現行通りで、MCXには置き換わらない。また、8ビットマイコン(S08シリーズ)*4はMCXに統合される方向で、今後はNXPから8ビットマイコンの新製品は登場しないという。

関連記事 *1 ARMコアMCUの一元化、まずは開発環境から *2 NXP、ARMコアMCUの統一IDEの提供を開始 *3 「MCUが1GHz時代に突入」、NXPがフラッシュレス高速マイコンの新製品 *4 さらに廉価になった5V駆動の8ビットMCU、NXPが汎用制御アプリ向けに
図2 既存Cortex-Mコアマイコンを一元化
図2 既存Cortex-Mコアマイコンを一元化
NXP起源のLPCとFreescale起源のKinetisをMCXに一元化。8ビットマイコンの新製品開発もなくなり、MCXに集約する。なお、クロスオーバーMCUは現状のままである(出所:NXP Semiconductors)
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