全1140文字
PR

 NECは2022年7月1日、さまざまなベンダーの基地局製品をオープンインターフェースに基づいて組み合わせられる「Open RAN」の構築事業を手掛ける、アイルランドAspire Technology(アスパイヤーテクノロジー)を買収すると発表した。買収金額は非公表。NECは同社を100%子会社化し、Open RANのシステムインテグレーション(SI)能力を高める考え。NECは国内で培ったOpen RANの実績を基に、海外受注を相次いで獲得している。同社の買収によって受注案件を確実に遂行するほか、Open RAN市場における競争力を強化する。

NECのOpen RAN対応基地局
NECのOpen RAN対応基地局
(写真:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 「アスパイヤーテクノロジーはOpen RANのSIについてノウハウを持った数少ない企業の1つだ。買収によってOpen RANのSI能力を高める」。NEC 5G戦略&事業統括部長の松田尚久氏は、今回の買収の狙いについてこう語る。

 ベンダーロックインを逃れ通信事業者に適材適所の選択の自由をもたらすOpen RANは、世界の通信事業者の間で次々と採用が始まり、調査会社の当初予想を上回るペースで成長している。Open RAN対応基地局をいち早く製品化し、国内で商用展開しているNECにとって、世界進出のチャンスが訪れている。

 ただOpen RANはまだ発展途上であり、複数の機器をつないでエンドツーエンドで確実に動作させるためには、SIが不可欠と言われている。