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 「Eモビリティーに関する2030年までの受注額(売上高相当)は230億ユーロと、サプライヤーの中で最も高い」。2022年8月4日、日本での記者会見に登場したドイツZFの取締役会メンバーで2023年1月1日に同社取締役会会長兼CEO(最高経営責任者)に就任予定のHolger Klein(ホルガー・クライン)氏は、こう語った(図1)。

図1 ZF取締役会メンバーのホルガー・クライン氏
図1 ZF取締役会メンバーのホルガー・クライン氏
(写真:日経クロステック)
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 上記のEモビリティーには、電動アクスル、インバーター、モーター、パワーエレクトロニクス、減速機、プラグインハイブリッド車(PHEV)向けの電動部品などが含まれているもようだ。

 ZFでは、これらの新規受注の獲得によって、トランスミッションなどのエンジン車向けのメカニカル部品から電動ドライブへと事業の軸足を移そうとしている。加えて、ソフトウエア定義自動車(ソフトウエア・ディファインド・ビークル、SDV)やコネクティビティーへの対応にも力を注ぐ。