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 米Microchip Technology(マイクロチップ・テクノロジー)は、メモリーコントローラーICの新製品「SMC 2000シリーズSmart Memory Controllers」(以下、SMC 2000)を2022年8月2日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。AI(人工知能)/機械学習、データセンター、HPC(High Performance Computing)といった用途を狙う。MPU(マイクロプロセッサー、CPUチップ)やGPU、SoC(System on a Chip)といったプロセッサーICのCXL(Compute Express Link)インターフェースを経由して、DDR4/DDR5型DRAMを外付けしてメモリー拡張する際に使う(図1)。

図1 新製品の主要ブロック(中央)と外部接続関係
図1 新製品の主要ブロック(中央)と外部接続関係
(出所:Microchip Technology)
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 同社は2019年に、OMI(Open Memory Interface)に対応したメモリーコントローラーIC「SMC 1000シリーズSmart Memory Controllers」(以下、SMC 1000)を発表している*。このSMC 1000と今回のSMC 2000は用途や接続するDRAMは似ているものの互換性はない。SMC 1000が対応するOMIは現在、実質的に米IBMのMPU(POWER 9以降)でしかサポートされていない規格である。

 一方、今回のSMC 2000が対応するCXLはPOWER以外のプロセッサー、例えば米Intel(インテル)や米AMD(Advanced Micro Devices)、英Arm(アーム)などでサポートされている。OMI、CXL共にオープンな業界標準規格だが、OMIは独自のリンク層プロトコルをベースにしているのに対して、CXLはPCI Expressの物理層を流用している。Microchipはすっかり数が減ったOMI陣営の主要なパートナー企業だったが、今回のSMC 2000の発表でOMIだけに肩入れするのではなく、CXLにも関与することを示した。