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 日本電産マシンツール(旧三菱重工工作機械、滋賀県栗東市)は2022年8月31日、中型の金属3Dプリンター「LAMDA500」を開発したと発表した。発売は同年9月1日。ニデックオーケーケー(旧OKK)の5軸制御のマシニングセンター(MC)をベースにしており、主軸の代わりに造形ヘッドを搭載した。2021年以降に日本電産が買収した工作機械メーカー2社による初の共同開発製品となる。

3Dプリンターの新機種「LAMDA500」
3Dプリンターの新機種「LAMDA500」
日本電産マシンツールとニデックオーケーケーによる初のコラボ製品。販売は日本電産マシンツールが担う。(出所:日本電産マシンツール)
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 LAMDA500は、レーザーを使ったDED(指向性エネルギー堆積法)方式を採用する日本電産マシンツールの金属3Dプリンター「LAMDAシリーズ」の新機種。同シリーズのエントリー向け小型機「LAMDA200」と大型機「LAMDA2000」の間を埋める中型機だ。最大造形サイズは幅500×奥行き500×高さ500mm。「航空・宇宙、自動車、建設機械向けの金属部品の造形に適した大きさで、ボリュームゾーン」(同社)だという。

* DED方式 Directed Energy Depositionの略。レーザーや電子ビームなどを照射した位置に、粉末材料を吹き付けて肉盛り溶接する技術を応用した積層造形の方式。LMD(Laser Metal Deposition)やDMD(Direct Metal Deposition)などとも呼ばれる。

 LAMDAシリーズは工作機械の主軸を、積層造形用のノズルヘッドに置き換えたような構造となっている。日本電産マシンツールは、金属3Dプリンターの工業利用が広がる欧米市場での拡販などを見込んで中型機の開発に取り組んできた。その最中に、ニデックオーケーケーが日本電産グループの一員となった。ニデックオーケーケーの主力製品である中小型の5軸MCをベース(母機)とすることで、新機種の開発計画を前倒しできたという。