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 英Arm(アーム)は、サーバー向けCPUコア「Neoverse」の新製品「Neoverse V2」を2022年9月14日(現地時間)に発表した 日本語版ニュースリリース 。NeoverseにはVシリーズ、Nシリーズ、Eシリーズの3つがあり、Vシリーズは高性能処理に向けたハイエンド品である(図1)。2021年4月27日に発表したVシリーズの初代品「Neoverse V1」*1は、米AWS(Amazon Web Services)のMPU(マイクロプロセッサー)「Graviton3」などに集積されている。

図1 Neoverseには3つのシリーズがある
図1 Neoverseには3つのシリーズがある
(出所:Arm)
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 Neoverse V1はArmv8.2アーキテクチャーをベースに、Armv8.3~Armv8.6のエッセンスを加えて実装したという。一方、新製品のNeoverse V2は最新アーキテクチャー「Armv9」*2ベースにしている。Armv9ベースのNeoverse製品は、Neoverse V1と同日に発表された「Neoverse N2」に続いて、2つ目である。Neoverse N2は米Marvell Technology(マーベル テクノロジー)のDPU(Data Processing Unit)「OCTEON 10ファミリー」などに集積されている*3

 今回の新製品のNeoverse V2に関しては、すでに複数のユーザーが採用を決めているという。そのうちの1社がArmの買収を断念した米NVIDIA(エヌビディア)である。NVIDIAはサーバー向けMPU「Grace」に採用している。GraceはArm買収予定中の2021年4月12日に発表されたが、その際はNeoverse V2という名称は明らかにされずに、「Neoverseの次世代品」としていた*4。Armによれば、GraceとLPDDR5X型DRAMを利用したサーバーは、従来型(x86アーキテクチャーの)サーバーの2倍の電力効率だという(図3)。

図2 Neoverse採用MPUの例
図2 Neoverse採用MPUの例
右上の米NVIDIA(エヌビディア)のMPU「Grace」は、今回の新製品のNeoverse V2を集積している。その左下にある中国Alibaba Cloud(アリババクラウド)のMPU「Yitian 710」は、Neoverseではなく、Alibaba Cloudが独自設計したArmv9コアを集積しているという。その左上にある米AWS(Amazon Web Services)のMPU「Graviton3」はNeoverse V1を、その下にある米Ampere Computing(アンペア コンピューティング)のMPU「Ampere Altra」はNeoverse N1をそれぞれ集積する(出所:Arm)
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