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 ボルボのDMSでは特に、運転者の視線の方向と、目を閉じている頻度や時間を観察している。同社の開発担当者によると、「通常の状態では運転者は視線を、80%の時間を前方に、残る20%をそれ以外の場所に向けている」という。

 前方を見る時間の割合が90%を超えてくると、「運転以外のことに集中しすぎていて、結果的に注意散漫になる」(同担当者)。逆に60%を割る状況は、酒に酔っていたりスマートフォンを操作していたりする場合があると判定する。前方を見る“程よい時間”の範囲から外れると、運転者に注意を促したり車両を停止させたりする。

 交通事故による死亡者・重傷者をなくす「ビジョン・ゼロ」の実現に向けて、ボルボが一歩前進する。