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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム、東京・千代田)とオムロンは2022年9月28日、国内外の企業がデータを安全に交換できるシステムを共同開発すると発表した。欧州が中心となって開発を進めるデータ流通基盤「GAIA-X(ガイアエックス)」と製造現場との接続を容易にする。両社は将来、関連するネットワークサービスや制御機器向け接続ソフトなどの販売を狙う。

NTTコミュニケーションズとオムロンによる協業のイメージ
NTTコミュニケーションズとオムロンによる協業のイメージ
(出所:NTTコミュニケーションズ、オムロン)
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GAIA-Xと製造現場を接続

 GAIA-Xはデータを組織の内外で流通しやすくするインフラ構想だ。欧州各国が定めたルールに基づき、データの所有者が開示範囲や用途を限定する「データ主権」を保護するのが主眼となる。今後、日本企業が欧州企業と機密性の高いデータを交換する場合、GAIA-Xへの準拠が求められる可能性がある。

 NTTコムとオムロンは2021年から、それぞれの通信ソフトウエアやコントローラー製品を用いて、GAIA-Xとの接続実験を進めてきた。今回はその取り組みを拡大させ、オムロンのより多くの製品とNTTコムのITインフラを連携させて実験を進める。データ主権を保護しながら、OT(Operational Technology)領域のデータをサプライチェーン全体で共有するシステムの実現を目指す。

 具体的には、NTTコムがNTTデータと開発を進めている「データ連携プラットフォーム」を利用する。同プラットフォームを経由して、オムロンの機器と欧州のデータ連携基盤を相互接続し、データを交換できるようにする。また、このデータ連携プラットフォームを経由せずに、製造現場と欧州のデータ連携基盤を直接接続する方式も模索する。