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 図研プリサイト(横浜市)は、3D-CADの部品データを基に原価を見積もるツール「COSTLink Qeep(コストリンク キープ)」を2022年11月30日に発売した(図1)。3D-CADデータを軽量データ形式「XVL」に変換して、ツールの画面にドラッグアンドドロップすると、見積書を作成できる。設計部門、生産管理部門、調達部門など、製造原価に関わる部門での利用を想定としており、「資材高騰などにより、原価をきちんと把握すべしと経営層から要請されている担当者からニーズが高まっている」(図研プリサイト)という。

図1 「COSTLink Qeep」の画面
図1 「COSTLink Qeep」の画面
3D-CADデータを基に原価を見積もる。(出所:図研プリサイト)
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 3D-CADデータの形状、大きさ、材料の情報を基に、あらかじめ設定してある材料費や加工費の単価を適用して原価を見積もる。基本的には設計上の単価を把握するのが目的。CADデータの一部を修正した場合に修正前後の見積もりを比較する機能、部品ごとの見積もりを総合して製品全体の原価を算出する機能などを備えた(図2)。

図2 修正前後の見積もりを比較する機能
図2 修正前後の見積もりを比較する機能
設計の進行に伴って原価が推移する様子を把握するなどの用途を想定した。(出所:図研プリサイト)
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