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 キャディ(東京・台東)は2023年1月17日、図面をクラウドで管理して高度な検索ができるクラウドサービス「CADDi DRAWER」に関して、紙図面をスキャンしてデジタル化する「CADDi DRAWER 紙図面デジタル化パッケージ」を提供すると発表した。新規にサービスを導入するユーザーが対象。現状で多くの企業が図面を紙で管理しており、デジタル化が進んでいない現状を受けてサービスメニューとした。

 2022年6月のCADDi DRAWER提供開始時は、基本的には導入企業が図面をデジタル化していることを前提としていた(図1)。サービスの提供が進行するにつれて、紙のデジタル化に踏み切っていない企業が多いと分かったため、CADDi DRAWER導入企業に対して紙のデジタル化も一括したサービスとして提供できるようにした。「世の中のデジタル化サービスよりも低コスト、短納期で実行できる態勢にした」(キャディ)という。

図1 CADDi DRAWERを提供開始時の展示
図1 CADDi DRAWERを提供開始時の展示
「第34回設計・製造ソリューション展」(2022年6月22~24日、東京ビッグサイト)で。(写真:日経クロステック)
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 CADDi DRAWERは、クラウドで図面データを管理・検索できるシステム。図面データの登録時に、表題欄の文字のほか、図中文字、寸法、注記、手書きのメモも含めて文字をシステムが自動認識し、データベースに登録する(図2)。さらに図形の特徴をAI(人工知能)で認識し、類似した形状の図面を検索できる機能がある。これらの機能により、過去に発注した類似部品のコストを調べたい調達部門などにニーズがある。

図2 CADDi DRAWERの画面
図2 CADDi DRAWERの画面
画面右端の「発注先」「図番」などの文字は自動で認識したもの。(出所:キャディによる画面表示を日経ものづくりが撮影)
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