欧州Stellantis(ステランティス)は2023年1月26日、高級車ブランド「Alfa Romeo(アルファロメオ)」の多目的スポーツ車(SUV)「トナーレ」を日本で発表した。同年2月18日に日本で発売する。同車はブランド初となる簡易ハイブリッド車(MHEV)であると共に、「非代替性トークン(NFT)を搭載する初めての自動車だ」と、Stellantisジャパンマーケティング部プロダクトマネージャーの田村明広氏は話す。
ステランティスは2027年以降、アルファロメオブランドでは電気自動車(EV)のみを販売することを発表している。同ブランドの電動化戦略として重要となるのが、今回発表したブランド初のMHEV「トナーレ」だ。アルファロメオブランドの最高経営責任者(CEO)であるJean Philippe Imparato(ジャン・フィリップ・アンパラト)氏は、「トナーレを発売することで、製品全体の二酸化炭素(CO2)排出量を数割削減できる」と語った。
簡易ハイブリッドシステムは、排気量1.5Lの直噴ターボエンジンと、48V駆動のモーターを内蔵した7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)、BSG(ベルト駆動式スターター兼発電機)、リチウムイオン電池などで構成する。20km/hまでの低速時はモーターのみで駆動し、モーターの負荷が高まるとエンジンが始動し、加速を補助する仕組みだ。
1.5L直噴ターボエンジンは、MHEV用に専用開発した。吸気ポートの改良や可変ジオメトリターボの採用で、エンジンの熱効率を改善。燃費は16.7km/h(WLTCモード)となる。