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 アマダは2023年2月3日、神奈川県伊勢原市の本社内に「Amada Global Innovation Center」(AGIC)を開設した。既存の「ソリューションセンター」を刷新して、最新のベンディングマシンやレーザー溶接機など90機種の加工機を展示する他、同社の顧客企業が技術検証するための専用スペースなどを設けた。

 延べ床面積約3万m2のAGICは「自社展示施設としては世界最大級」(同社)という。同社代表取締役社長の磯部 任氏は「技術志向を一層強め、顧客とともに発展するというキーワードを再認識すべく開設した」と新施設の意義を強調した。

「Amada Global Innovation Center」(AGIC)
「Amada Global Innovation Center」(AGIC)
従来の「ソリューションセンター」を改装して顧客の技術検証のためのスペースを設けた。(写真:アマダ)
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アマダ代表取締役社長の磯部 任氏
アマダ代表取締役社長の磯部 任氏
(写真:日経クロステック)
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 AGICのコンセプトは「お客さまとともに金属加工の未来(あす)を共創する空間」。大きく「Innovation LABO」「Innovation SITE」「Engineering FIELD」などのスペースからから成る。

 Innovation LABOは、ベンディングやパンチング、溶接、レーザーカットなどの用途に応じた9つの顧客専用のラボルームと、最新の計測器などを備えた計測室を備える。顧客は1~数日の一定期間ラボルームを貸し切り、備え付けの設備を使って新しい加工技術や新素材の加工を試した上で、測定室の機器を使ってその技術の加工精度などを検証できる。9部屋にはそれぞれアマダの専門技術のスタッフが付き、技術の相談にも応じる。

Innovation LABO
Innovation LABO
9つの部屋を顧客向けのプライベートスペースとして提供する。最新の加工機などを使って顧客が自社の新技術などを試せる。(写真:アマダ)
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Innovation LABO内の計測室
Innovation LABO内の計測室
3D測定器や表面粗さ計、引っ張り試験機、X線CTなどを備えており、LABOで試した技術を検証できる。(写真:アマダ)
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