米SIA(Semiconductor Industry Association:米国半導体工業会)は2023年2月3日(現地時間)、2022年通年(1~12月)および同年12月の半導体世界売上高を発表した ニュースリリース 。2022年通年の売上高は前年比3.2%増の5735億米ドル(約75兆2300億円、1米ドル=131.18円で換算:以下同)だった。年初には2桁成長との期待が市場に満ちていたが、下期に失速して3.2%増にとどまった。それでも、2年連続して過去最高を塗り替えたことになる。
2021年に続き2022年に関しても、車載ICの世界売上高が発表された。2022年の車載IC世界売上高は341億米ドル(約4兆4700億円)であり、半導体全体の1割にも満たないものの、前年比成長率は29.2%と高かった。なお、2021年の前年比成長率は34.3%だったので、それよりは成長速度が少し鈍化した。
伝統的な製品別の視点で2022年に最も成長したのはアナログICであり、前年比7.5%増の890億米ドル(約11兆7000億円)だった。2022年の製品別売上高で最も規模が大きかったのはロジックICで1760億米ドル(約23兆100億円)、1300億米ドル(約17兆1000億円)のメモリーICがそれに続く。地域別に2022年の半導体売上高を見てみると、最も成長率が高かったのは米州で16%増加した。欧州は12.7%増、日本は10%増だった。一方で、1803億米ドル(約23兆6500億円)と最も大きな地域売上高の中国は、前年に比べて6.3%減少した。