フランスRenault(ルノー)グループと日産自動車、三菱自動車の3社は2023年2月6日、日仏3社連合(アライアンス)の連携を強化する新たな取り組みで合意したと発表した。
ルノーグループと日産の取締役会が同日までに承認した合意の骨子は、(1)ルノーグループが日産への出資比率を現在の約43%から15%に引き下げる、(2)ルノーグループが設立する電気自動車(EV)とソフトウエアの新会社「アンペア」に、日産が最大で15%を出資する、(3)中南米やインド、欧州において、市場・自動車・技術の3つの視点で展開する主要プロジェクトを推進する──の3点である。2つめの新会社については、三菱自も出資を検討する。
2023年2月6日に英ロンドンで開催した会見で、アライアンス・オペレーティング・ボード(AOB)議長のJean-Dominique Senard(ジャンドミニク・スナール)氏は「今回の合意はアライアンスに新しいパワフルな展望を与える」と強調した。また、ルノーグループ最高経営責任者(CEO)のLuca de Meo(ルカ・デメオ)氏は、「今回の合意によって、日産と対等な関係を築けた。今後は3社が相互に補完しながら事業を進めていく」と話した。