DMG森精機は2023年2月8日、2022年度本決算(1~12月)を発表した。連結受注は前年度比18.9%増の5424億円、売上収益は同19.9%増の4748億円、営業利益は同78.7%増の412億円と増収増益だった(図1)。営業利益は目標の450億円には未達だったものの過去最高を記録。営業利益率は8.7%の高水準となった。工程集約や自動化などに対応する高機能機種を積極的に販売したことによる受注単価増や、スペアパーツ・サービス販売の拡大などが業績を押し上げた。
とりわけ第4四半期(10~12月)に注目すると、売上収益1417億円、営業利益145億円で営業利益率は10.2%と、四半期の実績としては過去最高水準に達した(図2)。この要因について、「製品価格改定の効果が第4四半期から出てきた。2023年度もこの水準(利益率)を維持できるだろう」(同社取締役社長の森雅彦氏)とみている。