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 東芝デバイス&ストレージは、インテリジェントパワーMOSFET(図1)の新製品を2つ発売した ニュースリリース 。産業機器のモーターやソレノイド、ランプといった、いわゆる誘導性負荷の駆動・制御に使う(図2)。この用途に向けて1999年に発売した製品(以下、従来品)の後継であり、24年ぶりの新製品となる。

図1 新製品のインテリジェントパワーMOSFETはIPD(Intelligent Power Device)の一種
図1 新製品のインテリジェントパワーMOSFETはIPD(Intelligent Power Device)の一種
パワーMOSFETやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワー半導体素子と制御回路を1チップ化(モノリシック化)したICをIPDと呼んでいる(画像:東芝デバイス&ストレージ)
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図2 新製品のパッケージと応用先のイメージ
図2 新製品のパッケージと応用先のイメージ
(画像:東芝デバイス&ストレージ)
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 新製品は、ハイサイドスイッチ向けで8チャネル構成の「TPD2015FN」(図3)と、ローサイドスイッチ向けで8チャネル構成の「TPD2017FN」(図4)の2つであり、それぞれ従来品の「TPD2005F」と「TPD2007F」の後継である。従来品はBiCMOS+PMOSプロセスで製造していたが、新製品は最近のパワー半導体向け主力プロセス「Bipolar CMOS DMOS:BiCD」で造る(BiCDには複数の種類があり、新製品はBiCD-0.6で造る)。BiCDプロセスでの製造により、出力段のオン抵抗を0.4Ω(標準値)と従来品の2分の1以下に低減させた。

図3 ハイサイドスイッチの構成(左)と新製品「TPD2015FN」の機能ブロック図(右)
図3 ハイサイドスイッチの構成(左)と新製品「TPD2015FN」の機能ブロック図(右)
(画像:東芝デバイス&ストレージ)
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図4 ローサイドスイッチ構成(左)と新製品「TPD2017FN」の機能ブロック図(右)
図4 ローサイドスイッチ構成(左)と新製品「TPD2017FN」の機能ブロック図(右)
(画像:東芝デバイス&ストレージ)
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