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 ボタンを押してロボットの電源を入れたら話しかけるだけ。24時間、365日いつでも、話しかけた内容に対応した返事がロボットから返ってくる――。

(写真:日経クロステック)
対話するロボット「BOCCO emo」
ロボットはユカイ工学(東京・新宿)が開発・設計した。
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 セコムとディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は2023年4月3日から、ロボットを介しておしゃべりできるサービス「あのね」を開始する。主な想定利用者は一人暮らしの高齢者。利用料金は月額4500円(税込み4950円)。月額利用料とは別に初期費用4万8000円(税込み5万2800円)が必要となる。

SIM搭載で通信サービスの契約や設定は不要

 同サービスの特徴は、設定要らずでとにかく簡単な点。利用者がロボットに一方的に話しかけたり、ロボットから話しかけられたりするのではなく、「受け答え」できる。

 初期費用を支払って所定の手続きを取ると、郵送でロボット「BOCCO emo」が届く。電源ケーブルをコンセントに挿し、ボタンを入れたらすぐにロボットと会話できるようになる。

利用者とロボットが対話する流れ
利用者とロボットが対話する流れ
(出所:セコム・DeNA)
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 利用者が話しかけるとその音声をロボットのマイクが拾い、音声データをクラウドへ送信。クラウドを通してテキスト化し、音声データと共にDeNAの「コミュニケーター」に送る*1。その内容に合わせて返事をコミュニケーターが入力してBOCCO emoに返信。BOCCO emoは受信したテキストデータを音声に変換して利用者に応答する。

 SIMを搭載しているので、電話会社との契約や、既に契約済みの通信サービスの利用といった手間が要らない*2

*1 コミュニケーターはDeNAの顧客相談窓口の担当者が兼任する。
*2 通信費用は月額利用料に含まれる。