日本自動車工業会(自工会)は、2023年10月26日から11月5日まで開催する「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」をスタートアップ育成の場として拡張することを発表した。ジャパンモビリティショーはこれまで「東京モーターショー」という名称だった。開催は2019年以来、4年ぶりとなる。
自工会は2023年5月24日に開いた会見で、ジャパンモビリティショーの主な内容を明らかにした。
その1つがスタートアップの育成だ。自動車産業の未来を担うスタートアップ企業と、自動車関連の大手企業が出会える場をジャパンモビリティショー内に設ける。「スタートアップの事業段階ごとのニーズに合わせた施策を用意する」と自工会モーターショー委員会委員長の長田准氏は話す。
具体的には、ビジネス・ラウンドテーブルを設ける。「事業が軌道に乗り出し、成長したり、上場を検討したりするスタートアップを対象としている」(長田氏)と言う。
事業開始初期のスタートアップを対象とした「ピッチコンテスト&アワード」も開催する。賞金総額を1000万円超に設定し、資金的インセンティブをスタートアップに提供する。審査員には専門家や著名人を招き、評価することで、スタートアップの今後の事業開発に生かしてもらう狙いがある。加えて、各メディアと連携した番組化やオンライン配信によりPR支援を後押しする。
スタートアップ企業からの参加応募開始は2023年6月下旬を予定している。応募方法の詳細は公式サイトに今後掲載する予定だ。