
先端技術ニュースプラス
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ルネサスが車載カメラモジュール向けPMIC、ASIL B対応の電源設計が簡素に
ルネサス エレクトロニクスは、車載カメラモジュールに向けたパワーマネジメントIC(PMIC)「RAA271082」の発売と量産開始を、2022年11月2日に発表した。ISO 26262に準拠したプロセスで開発されたマルチレール電源用ICであり、ASIL Bに対応できるという。サラウンドビューやリア…
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下水道管内を3台1組で歩行点検する「クモ型」ロボ、テムザックが開発
テムザック(京都市)は2022年11月8日、下水道点検を支援するロボットのプロトタイプ「SPD1」を開発したと発表した。8本の脚を備える多脚歩行式のロボットで、車輪は持たない。カメラを搭載して直径200mmから300mmの下水管内に入り、1回の作業で200m程度の区間を点検するする運用を想定してい…
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DMG森、給与改定で営業利益100億減も「廉価販売との決別」で好決算
DMG森精機は、2022年度第3四半期の決算を同年11月7日に発表した。第3四半期累計の売上収益は前年同期比21%増の3330億円、営業利益は同60%増の268億円と増収増益。営業利益率は8.0%と前年同期の6.1%から大きく改善した。年度営業利益率は過去最高水準の9.7%を見込む。
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東芝が超音波検査の作業時間を1/3に、液体塗布不要のシートを開発
東芝は2022年11月8日、超音波非破壊検査にかかる作業時間を1/3程度短縮できる超音波透過シートを開発したと発表した。これまでインフラ保守点検などで課題だった液体塗布したり、粘着シートを剥がしたりする手間を不要にした。「1秒間に10回程度測定」(同社)と応答性が高速のため、非破壊検査ロボットへの…
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TSMCが19社と3次元実装アライアンス設立、日本からは2社
台湾TSMC(台湾積体電路製造)は、同社の実装(パッケージング)技術「3DFabric」を使う半導体の開発支援に向けたエコシステム「OIP 3DFabric Alliance」を立ち上げたと、2022年10月27日(現地時間)に発表した。複数のチップレットを組み合わせて1つのパッケージに収める、い…
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22年9月の半導体市場で変調、中国激減と米州復調
米SIA(Semiconductor Industry Association:米国半導体工業会)は2022年10月28日(現地時間)、同年9月の半導体世界売上高(3カ月移動平均値)が470億米ドル(約6兆9550億円、1米ドル=147.98円で換算)だったと発表した。前年同月に比べて3.0%減少…
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N-BOXが2カ月連続の首位、22年10月の新車販売
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2022年11月7日に発表した同年10月の車名別新車販売台数(速報値、以下同じ)によると、登録車と軽自動車を合わせた総合順位で、ホンダの軽自動車「N-BOX」が2カ月連続で首位となった。
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超えるか通期売上1.5兆円、ルネサスの22年Q3は前年比50%増
ルネサス エレクトロニクスは、2022年第3四半期(7~9月、Q3)の決算を同年10月26日にオンラインで発表した。売上高(売上収益)の前期比は+2.8%と増加ペースは鈍ってきたものの、前年同期比は+50.0%と好調を維持した。同時に発表した通期(1~12月)売上高予測は約1兆5000億円で、この…
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広島でスマホ向け最先端DRAMの量産体制整う、日本政府が465億円助成
米Micron Technology(マイクロンテクノロジー)は、最先端DRAM製造プロセス「1β」の量産体制が整ったこと、および同プロセスで造ったスマートフォン向け製品のサンプルチップの出荷を始めたことを2022年11月1日(現地時間)に発表した。同プロセスでの量産は日本から始める。この量産に対…
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三菱自が「デリカ」の軽を投入、アウトドア志向の顧客を開拓
三菱自動車は2022年11月4日、超背高ワゴンタイプの新型軽自動車「デリカミニ」を、2023年度初夏に発売すると発表した。「DAILY ADVENTURE(毎日の冒険)」をデザインテーマとして開発した車両で、SUV(多目的スポーツ車)らしい力強い外観デザインとした。
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ミズノの運転用シューズ、厚底でも伝わる接地やペダル操作の感覚
スポーツ用品メーカーのミズノが2022年9月、運転用シューズの第1弾「ベアクラッチ」を発売した。同社は発売に先立ち、報道向けに同シューズの体験会を開いた。実際に履くことで、マツダとの共同開発の知見を生かした靴底(ソール)の効果などを体感した。
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OKIが自動ラベル裁断機能搭載カラーLEDプリンター、業務効率改善
OKIは2022年10月26日、小型のカラーLEDプリンター「PLAVI(プラビ) Pro330S」をリニューアルし、ラベル紙のラベルの間を自動で裁断する機能の実装したと発表した。出荷開始は即日。グローバルで年間2000台の販売を目指す。価格はオープンだが、「40万円前後(税抜き)」(OKI)を見…
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感情推定センサーを搭載、三菱電機が2023年度の家庭用エアコンを発表
2022年11月1日、三菱電機が家庭用エアコン「霧ヶ峰」の「Z」シリーズの2023年度モデルを発表した。非接触で脈波を計測し、それを基に「集中度」や「リラックス度」といった感情を推定するセンサーを搭載。ユーザーの「気持ち」に合わせて空調を制御する機能を付加価値として前面に押し出した。
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円安で利益倍増も材料高騰などで楽観許さず、三菱重工の上半期決算
「円安効果はあるが素直に喜べない」ーー。三菱重工業取締役常務執行役員兼CFOの小澤壽人氏は、2022年11月1日に開いた同年度第2四半期(4~9月)の連結決算説明会で、このような見方を示した。「円安は利益に貢献するものの、昨今の材料費の高騰が予想以上に影響している」(小澤氏)。
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車載では有機ELより液晶、バックライトLED駆動ICをADIがアピール
クルマに搭載されるディスプレーでは、スマートフォンで人気上昇中の有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ではなく、依然としてTFT方式液晶ディスプレーが優位だ。こう断言するのは、米Analog Devices(ADI)のSzu-Kang Hsien氏(Seni…
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日野自社長「経営環境さらに厳しくなる」、不正トラック出荷のメド立たず
日野自動車は2022年10月27日、2022年度通期(2022年4月~2023年3月)の連結営業利益が前年度比82.3%減の60億円になる見通しを発表した。海外販売の増加や円安の影響により黒字は確保できる見込みだが、一連のエンジン不正によるトラックの出荷停止に加え、原材料価格の高騰が響く。
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「もはやCADではなくシステム設計ツール」ダッソーCATIA事業のCEO
フランス・ダッソー・システムズCATIAブランドCEOのオリビエ・サパン(Olivier Sappin)氏が2022年10月、3D-CAD「CATIA」について「機械設計だけでなく電気設計、ソフトウエア開発もカバーし、複雑なシステムをアーキテクチャーから設計するシステムになった」などと語った。
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脱炭素頼みからエネルギー安定供給へ、コマツ「息を吹き返した」石炭で堅調
コマツは2022年10月31日、2022年度第2四半期の連結決算を発表した。連結売上高は前年同期比25.3%増の1兆6187億円、営業利益は同55.3%増の2116億円、純利益は同74.5%増の1626億円と増収増益だった。連結売上高、営業利益、純利益はいずれも半期として過去最高。
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オムロンがキリン系飲料検査機大手を子会社化、不良品を造らない現場目指す
オムロンは2022年10月18日、キリンビール(東京・中野)の完全子会社で飲料向け検査機器を手掛けるキリンテクノシステム(以下KTS、川崎市)を子会社化すると発表した。発行済み株式を60%取得する。オムロンの制御技術とKTSの飲料向け検査技術を組み合わせて検査結果から不良原因を特定し、工程内不良を…
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制御機器事業に追い風、オムロンが確信する不確実性の中の「伸びしろ」
中国・上海のロックダウン(都市封鎖)による工場の稼働率低下の影響から脱し、2022年度第2四半期(2022年7月〜9月)は大幅な売上・利益増を達成したオムロン。2022年10月26日に開催した2022年度上期決算の説明会で、同社代表取締役社長・CEO(最高経営責任者)の山田義仁氏は、「制御機器事業…