
先端技術ニュースプラス
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ソニーがメタバースに注力、過去の失敗から見えた「問題点と可能性」
ソニーグループ(ソニーG)は2022年5月18日、経営方針説明会を開催した。大きな可能性を感じる成長領域として、同社がモビリティー分野とともに位置づけたのが、メタバース分野だ。エンターテインメント技術を中心に、プラットフォームサービスを提供していく考えを示した。
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Industry 4.0化を支援、NXP初のTSNスイッチ搭載マイコン
オランダNXP Semiconductors(NXPセミコンダクターズ)は、産業用IoT(Internet of Things)通信に向けたマイコン「i.MX RT1180」を2022年5月3日(現地時間)に発表した。Gビット/秒のTSN(Time Sensitive Networking)スイッ…
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「上海都市封鎖の影響は日本で5月に現出」パナソニック梅田CFO
「上海ロックダウン(都市封鎖)の影響は決して小さくない。2022年5、6月ごろから、日本国内でも影響が出てくるはずだ」――。パナソニックホールディングス 取締役 副社長執行役員 グループCFO(最高財務責任者)の梅田博和氏は、22年5月11日に開催した決算説明会でこう危機感をあらわにした。
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ルノー、日産のADASセンサーを流用 独自開発より割り切り優先
日産自動車とフランスRenault(ルノー)が、先進運転支援システム(ADAS)の共通化を加速させている。ルノーが2022年5月下旬に日本で発売する新型SUV(多目的スポーツ車)「アルカナ」に、日産のADAS「プロパイロット」で使うセンサーを流用したことが分かった。
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ルネサス、70%高成長のかげに過剰受発注の課題
ルネサス エレクトロニクスは、2022年第1四半期(1~3月)の決算を22年4月27日に発表した。売上高(売上収益)は前年同期比70.2%増と大きく伸びた。好調な業績を背景に、同社は初めての自社株式取得を実施する。一方で好調の影には、同社の柴田英利氏(代表取締役社長 兼 CEO)が問題視する過剰受…
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「5G到達率はドコモが高評価」、英Opensignalがユーザー体感調査
独立系調査会社の英Opensignalは2022年4月26日、日本の大手通信事業者4社の3G、4G、5Gモバイルネットワークをユーザー体験の観点で調査した「日本モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート2022年4月」を発表した。
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ミリ波5Gや6G研究向け、110GHz信号発生器をKeysight発売
米Keysight Technologies(キーサイト・テクノロジーズ)は、最大で110GHzと高い周波数の信号を発生できるベクトル信号発生器「M9484C VXG」を2022年4月26日(米国時間)に発表した。変調帯域は最大5GHzと広い。ミリ波5G向け各種機器の試験や6Gの研究のほか、衛星通…
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LEDプラネタリウムが創る HMD不要の「メタバース」ドーム空間
最新のプラネタリウム「コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA」が2022年3月に開館した。そのオープニングセレモニーに参加した筆者は、「最新のプラネタリウムはこれほどの高画質なのか」と目を見張った。それはずばり、ディスプレーデバイスにLEDを使ったことによるメリットだ。俄然(がせん)、興味を持…
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NTTとスカパーJSATが宇宙事業の新会社、HAPS40基で日本カバー
NTTとスカパーJSATは2022年4月26日、宇宙事業を推進する新会社を設立すると発表した。両社は21年に「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク」の構築を目指して業務提携している。新会社設立で宇宙事業を加速し、24年度からサービスを開始する計画だ。
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iPhone 12が早くもランクイン 22年1~3月の中古スマホ取引市場
ネット型リユース事業を手がけるマーケットエンタープライズ(東京・中央)は2022年4月26日、2022年1~3月における中古スマートフォンと中古タブレット端末の取引数ランキングを発表した。同ランキングは、中古スマホ端末取引の大手4市場(ヤフオク!、メルカリ、ムスビー、ラクマ)の動向を分析した結果で…
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日産、次世代LiDARで緊急回避を自動化 「事故の9割カバー」
日産自動車は2022年4月25日、次世代のLiDAR(レーザースキャナー)を使い緊急回避性能を高めた運転支援技術「グラウンド・トゥルース・パーセプション(Ground truth perception)」を発表した。同技術を搭載した「ProPILOT-コンセプトゼロ試作車」を使い、自動で緊急回避を…
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KDDIが狙う「仮想現実版メルカリ」、メタバースの指針策定
「メタバース内の知的財産権の在り方を整理し、仮想現実版メルカリのようなC to Cの環境を整える」――。KDDIと東急、みずほリサーチ&テクノロジーズ(東京・千代田)、渋谷未来デザイン(東京・渋谷)は2022年4月22日、メタバースの運営上の課題を整理した「バーチャルシティガイドライン ver.1…
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NTTがAlNトランジスタ、SiCやGaN超えの超低損失パワーデバイスへ
NTTは2022年4月22日、窒化アルミニウム(AlN)トランジスタを開発したと発表した。AlNは、次世代パワーデバイスの材料として、NTTなど一部の研究所で基礎研究が進められている。物性上は炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)よりも損失が小さく耐圧が高いことから、カーボンニュートラルとの…
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日本電産、永守氏がCEO復帰 関社長「EVモーター何としても黒字化」
日本電産会長の永守重信氏が2022年4月21日、同社のCEO(最高経営責任者)に復帰した。同社社長で前CEOの関潤氏は、COO(最高執行責任者)に就く。関氏は、電気自動車(EV)の駆動用モーターなどを手掛ける車載事業の責任者として、同事業の黒字化に専念する。
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EV急速充電向け、Infineonが1200V耐圧SiC MOSFET
独Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は、1200V耐圧SiC MOSFETの新製品「CoolSiC MOSFET 1200V M1H」を発表した。既存の「CoolSiC MOSFET 1200V M1」を改良し、使い勝手を上げた製品である。太陽光発電システ…
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スズキ、小型SUV「エスクード」に最新HEVシステム搭載
スズキは2022年4月21日、小型SUV(多目的スポーツ車)「エスクード」のハイブリッド車(HEV)を発売した。同社が独自開発した最新のストロングハイブリッド機構を搭載して、電気自動車(EV)走行できる速度域と時間を拡大した。
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レクサス初のEV専用モデル「RZ」、航続距離より走り重視
トヨタ自動車は高級車ブランド「レクサス」で、電気自動車(EV)専用モデルの展開を開始する。その第1弾として、2022年4月20日に新型車「RZ」を発表した。トヨタブランドのEV「bZ4X」より航続距離が90kmほど短く、電力消費率(電費)の追求より高い走行性能の実現を重視した。
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量子メモリー前進へ アダマンド並木が高純度大型ダイヤウエハー
アダマンド並木精密宝石は2022年4月19日、高純度かつ大型のダイヤモンドウエハーを開発したと発表した。不純物である窒素(N)濃度が0.9ppb(parts-per-billion、10億分率)と極めて低く、直径も2インチ(約51mm)とダイヤモンドウエハーとしては世界最大クラスである。
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ルネサス、車載ソフトの開発加速へ 統合型仮想開発環境
ルネサス エレクトロニクスは、同社の車載SoCやマイコン(以下、デバイス)で稼働するアプリケーションソフトウエアの先行開発に向けて、統合型のバーチャル(仮想)開発環境「バーチャルターンキープラットフォーム」の提供を開始した。今回の開発環境を使うことで、デバイスや評価ボードがそろう前から、アプリケー…
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東芝が2023年のGaNデバイス発売に向け、差異化回路技術を開発
東芝デバイス&ストレージは、2023年にGaNデバイス市場へ参入の予定である。同市場での差異化に向けた新たな回路技術を同社が開発した。この回路技術を使うことでGaNトランジスタベースの電源回路に必要な部品点数を減らせるため、SiCデバイスに比べて電源を小型化できるというGaNデバイスの特徴を際立た…