
先端技術ニュースプラス
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キヤノンが監視用途向け新撮像素子、明暗のコントラスト強いシーンも再現
キヤノンは、画素領域ごとに露光条件を自動で最適化する裏面照射積層型の監視用途向けCMOSイメージセンサーを開発した。フレーム間の画像を比較することで、輝度情報と動きの情報を取得し、チップ内のCPUが複数の露光条件から最適な条件を自動で反映する。領域ごとに適切な条件を用いることで、148dBという広…
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オムロン12年ぶりに社長交代、制御機器事業トップの辻永氏が就任へ
オムロンは2023年1月12日、執行役員常務でインダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長の辻永順太氏が同年4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。社長交代は約12年ぶり。同年6月開催予定の定時株主総会と取締役会での決議を経て辻永氏は代表取締役、現社長の山田義仁氏は取締役会長、立石文雄…
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N-BOXが4カ月連続の首位、22年12月の新車販売
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2023年1月11日に発表した2022年12月の車名別新車販売台数(速報値、以下同じ)によると、登録車と軽自動車を合わせた総合順位で、ホンダの軽自動車「N-BOX」が4カ月連続で首位となった。
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アズビルがMEMSセンサー開発強化と生産拡大、新実験棟で
アズビルは、同社の中核的な研究開発拠点「藤沢テクノセンター」(神奈川県藤沢市)内に新設した2棟の実験棟「第103建物」と「第104建物」の施設内を報道陣に一部公開した。いずれも2022年5月に竣工した。投資額は2棟でおよそ70億円強。
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岡山大などが“木を搾る”装置、バイオマス燃料を低コストで
岡山大学などは、バイオマス発電の燃料となる木材を、ローラー式圧搾機を用いて効率的に脱水する技術を開発した。温風を利用した乾燥機で脱水する従来方式と比べて消費エネルギーを大幅に抑えられ、木質バイオマス燃料の製造コスト削減が期待できる。
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日本では「ありがとう」の声が聞こえてこない、自工会の豊田会長
自動車関連5団体は2023年1月5日、東京都内のホテルで賀詞交歓会を開いた。日本自動車工業会(自工会)会長の豊田章男氏は、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出たため欠席。自工会副会長の永塚誠一氏が、豊田氏のメッセージを代読した。
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ボルボ採用品の“次”、アルプスアルパインが子供置き去り防止センサー
スウェーデンVolvo Cars(ボルボ)から子供の置き去り防止センサーを受注したアルプスアルパインが、次の一手を準備中だ。搭載数を半分以下に減らせる次世代品を、2023年第2四半期にサンプル出荷する予定である。早ければ2025年ごろに量産を開始する見込みだ。
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「AIは論理合成に匹敵する革命を設計にもたらす」、SynopsysのCEO
半導体設計に使うEDA(Electronic Design Automation)で業界最大手の米Synopsys(シノプシス)。同社の会長兼CEOのAart de Geus氏に話を聞いた。同社が開発・実用化した論理合成と呼ばれるEDA(製品名はDesign Compiler)はロジック半導体の設…
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東京大学などが鉄シリコン化合物の磁気メモリー技術、室温で磁化反転
東京大学と理化学研究所、東北大学の研究グループは、鉄シリコン化合物(FeSi)内の電子の磁気的性質(スピン)を室温下において電気的に操作できる手法を発見したと2022年12月20日に発表した。特定の絶縁体を接合させることで、希少な重元素を使わなくてもFeSi表面の磁気状態を制御できることを確認した…
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ホンダの新型SUV「ZR-V」、「シビック」とPF・パワトレ共用でコスト減
ホンダは2023年4月21日、日本で新型SUV(多目的スポーツ車)「ZR-V」を発売する。同社の車両設計・開発手法「ホンダ・アーキテクチャー」を適用し、プラットフォーム(PF)やパワートレーンを中型車「シビック」などと共用する。部品の共通化や装備を絞ったことによって、コストを低減した。
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遠方の高齢者をエアコンや冷蔵庫で見守り、三菱電機が家電の定額サービス
三菱電機は2023年2月3日より、家電を活用して一人暮らしの高齢者を遠隔で見守るサービス「MeAMOR(ミアモール)」を開始する。料金は定額制で月額1080円(税込み)。カメラを使用しないため、プライバシーに配慮した見守りが実現できる点が特徴である。
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冷凍マグロの鮮度を世界初の非破壊評価、富士通が超音波AIで実現
富士通と東海大学の共同研究グループは2022年12月21日、冷凍マグロの品質を非破壊で評価する手法を世界で初めて開発したと発表した。超音波検査で取得したデータをAI(人工知能)で処理することによって、死後硬直が進んだ状態である鮮度不良を検出する。
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VWの新型EV「ID.4」の標準版、ブレーキの改良で航続距離延ばす
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の日本法人、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2022年12月22日、電気自動車(EV)「ID.4」の標準版の受注を開始したと発表した。2022年11月に発売した限定版から、「ブレーキ関連を改良することで、航続距離を延ばした」と同社営業本…
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毎秒10mで流れる部材捉える測長計、キヤノンが製紙業界のムダ削減に注目
キヤノンは、生産ライン上を毎秒10mで流れる部材の移動量や速度を高精度に測れる非接触測長計「PD-710」を2023年1月上旬に発売する。新しいレンズの採用などにより、測定できる速度範囲を従来機種の2.5倍に拡大。トイレットペーパーを高速で搬送する製紙業界のほか、高速でプレス加工をするEV用モータ…
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パナHD、知財情報などの検索システム公開「1社で完結する事業は減る」
パナソニックホールディングス(パナソニックHD)は今後、自社内に蓄積した知的財産や技術者などに関する情報を外部の企業・組織と共有し、1企業の枠内にとどまらずに新事業を開拓できる仕組みづくりに取り組む。
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椿本チエイン、幅3mm「世界最小」のローラーチェーン
椿本チエイン(大阪市)は、半導体装置・材料の展示会「SEMICON Japan 2022」(2022年12月14~16日、東京ビッグサイト)において、「世界最小」をうたうローラーチェーン「超小型ステンレスチェーン&スプロケット RS6-SS(仮称)」を参考出展した。
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「CO2削減などのGXでも利益を上げる」、DMG森が示した成長戦略
「二酸化炭素(CO2)排出量削減などのGX(グリーントランスフォーメーション)によってお金もうけもできる」。DMG森精機取締役社長の森雅彦氏は2022年12月14日、「中期経営計画2025」のオンライン説明会でこう語った。
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日産が新型セレナなどに低炭素材料を採用、神戸製鋼から調達
日産自動車は国内で生産する新型車に、神戸製鋼所が開発した低炭素鋼材とアルミニウム(Al)合金板材を採用することを決めた。両社が2022年12月19日に発表した。クルマの部品を製造する工程における二酸化炭素(CO2)排出量を削減するのが狙いである。
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キヤノン、高速被写体の撮影を実現した約1900万画素のイメージセンサー発売
キヤノンは2023年1月下旬に、高速移動する被写体を歪みなく撮影できる「グローバルシャッター」機能を搭載した35mmフルサイズ、約1900万画素(画素サイズ6.4μm)、フレートレート約58fpsのCMOSイメージセンサーを発売する。
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東レ系がパワー半導体チップの外観検査装置、精度が従来比5倍に
東レエンジニアリング先端半導体MI テクノロジーは2022年12月13日、大電力用パワー半導体チップの外観検査装置「INSPECTRA CR-Ⅲ」を開発し、2023年1月から販売開始すると発表した。この装置はSi IGBTやSiCチップの最終テストに使うことができ、トラブル要因となる表裏の微細な傷…