
先端技術ニュースプラス
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「AIは論理合成に匹敵する革命を設計にもたらす」、SynopsysのCEO
半導体設計に使うEDA(Electronic Design Automation)で業界最大手の米Synopsys(シノプシス)。同社の会長兼CEOのAart de Geus氏に話を聞いた。同社が開発・実用化した論理合成と呼ばれるEDA(製品名はDesign Compiler)はロジック半導体の設…
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東京大学などが鉄シリコン化合物の磁気メモリー技術、室温で磁化反転
東京大学と理化学研究所、東北大学の研究グループは、鉄シリコン化合物(FeSi)内の電子の磁気的性質(スピン)を室温下において電気的に操作できる手法を発見したと2022年12月20日に発表した。特定の絶縁体を接合させることで、希少な重元素を使わなくてもFeSi表面の磁気状態を制御できることを確認した…
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ホンダの新型SUV「ZR-V」、「シビック」とPF・パワトレ共用でコスト減
ホンダは2023年4月21日、日本で新型SUV(多目的スポーツ車)「ZR-V」を発売する。同社の車両設計・開発手法「ホンダ・アーキテクチャー」を適用し、プラットフォーム(PF)やパワートレーンを中型車「シビック」などと共用する。部品の共通化や装備を絞ったことによって、コストを低減した。
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冷凍マグロの鮮度を世界初の非破壊評価、富士通が超音波AIで実現
富士通と東海大学の共同研究グループは2022年12月21日、冷凍マグロの品質を非破壊で評価する手法を世界で初めて開発したと発表した。超音波検査で取得したデータをAI(人工知能)で処理することによって、死後硬直が進んだ状態である鮮度不良を検出する。
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遠方の高齢者をエアコンや冷蔵庫で見守り、三菱電機が家電の定額サービス
三菱電機は2023年2月3日より、家電を活用して一人暮らしの高齢者を遠隔で見守るサービス「MeAMOR(ミアモール)」を開始する。料金は定額制で月額1080円(税込み)。カメラを使用しないため、プライバシーに配慮した見守りが実現できる点が特徴である。
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VWの新型EV「ID.4」の標準版、ブレーキの改良で航続距離延ばす
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の日本法人、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2022年12月22日、電気自動車(EV)「ID.4」の標準版の受注を開始したと発表した。2022年11月に発売した限定版から、「ブレーキ関連を改良することで、航続距離を延ばした」と同社営業本…
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毎秒10mで流れる部材捉える測長計、キヤノンが製紙業界のムダ削減に注目
キヤノンは、生産ライン上を毎秒10mで流れる部材の移動量や速度を高精度に測れる非接触測長計「PD-710」を2023年1月上旬に発売する。新しいレンズの採用などにより、測定できる速度範囲を従来機種の2.5倍に拡大。トイレットペーパーを高速で搬送する製紙業界のほか、高速でプレス加工をするEV用モータ…
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パナHD、知財情報などの検索システム公開「1社で完結する事業は減る」
パナソニックホールディングス(パナソニックHD)は今後、自社内に蓄積した知的財産や技術者などに関する情報を外部の企業・組織と共有し、1企業の枠内にとどまらずに新事業を開拓できる仕組みづくりに取り組む。
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椿本チエイン、幅3mm「世界最小」のローラーチェーン
椿本チエイン(大阪市)は、半導体装置・材料の展示会「SEMICON Japan 2022」(2022年12月14~16日、東京ビッグサイト)において、「世界最小」をうたうローラーチェーン「超小型ステンレスチェーン&スプロケット RS6-SS(仮称)」を参考出展した。
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「CO2削減などのGXでも利益を上げる」、DMG森が示した成長戦略
「二酸化炭素(CO2)排出量削減などのGX(グリーントランスフォーメーション)によってお金もうけもできる」。DMG森精機取締役社長の森雅彦氏は2022年12月14日、「中期経営計画2025」のオンライン説明会でこう語った。
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日産が新型セレナなどに低炭素材料を採用、神戸製鋼から調達
日産自動車は国内で生産する新型車に、神戸製鋼所が開発した低炭素鋼材とアルミニウム(Al)合金板材を採用することを決めた。両社が2022年12月19日に発表した。クルマの部品を製造する工程における二酸化炭素(CO2)排出量を削減するのが狙いである。
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キヤノン、高速被写体の撮影を実現した約1900万画素のイメージセンサー発売
キヤノンは2023年1月下旬に、高速移動する被写体を歪みなく撮影できる「グローバルシャッター」機能を搭載した35mmフルサイズ、約1900万画素(画素サイズ6.4μm)、フレートレート約58fpsのCMOSイメージセンサーを発売する。
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世界の半導体工場の着工数、2022年は政府後押しで過去最高の33件
経済安保や半導体不足、HPC(High Performance Computing)/車載半導体の需要増などを背景にして、半導体工場の新設が相次いでいる。SEMI(本部:米国)の2022年12月12日(現地時間)の発表によれば、2022年の半導体工場(ウエハー処理工程/前工程)の着工数(建設開始数…
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東レ系がパワー半導体チップの外観検査装置、精度が従来比5倍に
東レエンジニアリング先端半導体MI テクノロジーは2022年12月13日、大電力用パワー半導体チップの外観検査装置「INSPECTRA CR-Ⅲ」を開発し、2023年1月から販売開始すると発表した。この装置はSi IGBTやSiCチップの最終テストに使うことができ、トラブル要因となる表裏の微細な傷…
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JR西、台車の亀裂発生事故を教訓に「新幹線の安全性向上の取り組み」
JR西日本(西日本旅客鉄道)は、2017年に起こった台車の亀裂発生事故を基にした安全施策などをまとめた「新幹線の安全性向上の取り組み」を公表した。検討・実施した安全重点施策やその実績などを明らかにしている。
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日本ベンチャーが民間宇宙ステーション計画、惑星間経済圏目指し28年に発進
「国際宇宙ステーション(ISS)は2030年で運用を終了してしまう。でも、宇宙に経済圏をつくるためには実際に人が行ったり、モノを置いたりする場所が必要。今のところ日本では、『ポストISS』を見据えた具体的な動きがないことがきっかけだった」
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水素社会を目指す日立が描く、余剰電力で水素製造し既存ガス配管で供給するシナリオ
日立製作所は2022年12月5日に開催した「2022年度 研究開発・知財戦略説明会」において、「水素社会を実現するマルチエネルギーマネジメント」について展示した。変動する再生可能エネルギーなどの余剰電力で水素を製造し、都市ガスなどの既存の配管に混入させて配送するシナリオを想定し、それに必要な要素技…
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富士通、ミリ波用いた骨格推定技術でプライバシーに配慮した見守りサービス
富士通はミリ波レーダーを用い、カメラを設置できない場所での人の行動を解析できる技術「ミリ波見守りサービス(仮)」を開発している。同技術はミリ波で取得した点群データをAI(人工知能)で解析することで行動を推定する。
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imecが日本での半導体研究開発拠点を検討中、CEOが明かす
「日本への研究開発拠点の設立を検討している」。こう明かしたのは、ベルギーの研究機関imec CEO(最高経営責任者)のLuc Van den hove氏だ。
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「マツダ6」部分改良車、ソフト更新でエンジン性能を改善
マツダは中型スポーツセダン/ステーションワゴンの「マツダ6」を部分改良し、2022年12月9日に予約受け付けを開始した。発売は同年12月下旬を予定する。今回の部分改良のポイントは、(1)走行性能の向上、(2)運転支援機能の強化――などである。