
先端技術ニュースプラス
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民間航空機エンジンの整備事業を3倍に拡大、三菱重工子会社
三菱重工航空エンジン(愛知県小牧市)は2023年3月7日、拡張した航空機エンジンの整備工場を公開した。同工場は、三菱重工業名古屋誘導推進システム製作所の小牧北工場内にあり、現在は月産5~6台のエンジン整備を請け負う。今回の拡張で生産性を高め、2030年ごろに月産15台への事業拡大を目指す。
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垣間見えた将来のデジタル体験、BMWがMINIシリーズのコンセプトEVを日本初披露
ドイツBMWの日本法人であるビー・エム・ダブリュー(東京・港)は2023年3月2日、「MINI」シリーズで初となるクロスオーバータイプのコンセプトEV「MINI Concept Aceman」を日本で公開した。同車は2022年7月に発表されたものだが、日本での公開は初めてだ。
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Azure Kinect由来のADIのToFセンサー、メガピクセルで5m先を誤差3mm
米アナログ・デバイセズが同社初のCMOSベース3次元ToFセンサーを2023年2月に出荷を開始した。開発したセンサーは、マイクロソフトのToFセンサー技術「Azure Kinect」の技術をベースにしており、5m先の測定誤差は±3mmと小さい。人との協調が求められているロボットへの応用などで今回の…
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日産がバーチャル店舗の実証実験、若い世代をつかむタッチポイントに
日産自動車と日産東京販売は2023年3月8日、メタバース(仮想空間)を活用したバーチャルディーラー店舗「NISSAN HYPE LAB(ニッサン ハイプ ラボ)」の実証実験を同年6月30日まで実施すると発表した。車種やグレードの検討・選定から試乗体験、購入の契約をメタバース上で行えるようにする。
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いすゞが小型EVトラックを発売、モジュール式電池を採用
いすゞ自動車は2023年3月7日、小型トラック「エルフ」の全面改良車を日本で発売した。約16年ぶりの全面改良となる新型車は、改良前のディーゼルエンジン車に加えて、同社初となる量産タイプの電気自動車(EV)を設定した。
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使用済み自動車テールランプからアクリル樹脂再生、三菱ケミカルGが“脱焼却”
三菱ケミカルグループは、自動車部品などに使われるアクリル樹脂の再生に乗り出す。アクリル樹脂は車のテールランプなどに使われており、これらの廃品を化学的に分解し原料に戻す「ケミカルリサイクル」を行い、新品と同等の原料を自動車メーカーなどに販売する。
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2輪車に「グリーンアルミニウム」、ヤマハ発動機が2024年モデルから採用
ヤマハ発動機は2023年3月2日、二輪車用アルミニウム部品の材料に「グリーンアルミニウム」を採用すると発表した。再生可能エネルギーによる電力で製錬したアルミ材で、製品製造における二酸化炭素(CO2)排出量の削減が期待できる。2024年の発売モデルから順次適用する。
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STMicroがGaNと組み合わせるUSB充電器向け電源制御IC、最大140W出力
スイスSTMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、USB充電器に向けたデジタル電源制御ICの新製品「ST-ONEHP」を2023年2月27日(現地時間)に発表した。新製品を同社のGaN(窒化ガリウム)パワー・トランジスタ・モジュールと組み合わせることで、最大140W出力…
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BMWが最高出力480kWのPHEV、エンジン出力をガソリン車と差別化
ドイツBMWの日本法人であるビー・エム・ダブリュー(東京・港)は2023年3月3日、高性能多目的スポーツ車(SUV)「XM(エックスエム)」(以下、同車)を日本で初公開した。XMはプラグインハイブリッド車(PHEV)の四輪駆動車だ。
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N-BOXが6カ月連続の首位、23年2月の新車販売
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2023年3月6日に発表した同年2月の車名別新車販売台数(速報値、以下同じ)によると、登録車(乗用車)と届出車(軽自動車)を合わせた総合順位で、ホンダの軽自動車「N-BOX」が6カ月連続で首位となった。
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自動運転EV新興のチューリングが「2025年に100台生産」へ、東京R&Dとタッグ
自動運転車を開発するスタートアップのTURING(チューリング、千葉県柏市)は2023年3月1日、車両の開発受託を手掛ける東京アールアンドデー(東京R&D、東京・千代田)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。両社は自動運転機能を備えた電気自動車(EV)を共同開発する。
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超低遅延100Gbpsサービスが月額198万円、NTTのIOWNサービスが始動
APN IOWN1.0は、NTTが2030年ごろの普及を目指す次世代光通信基盤「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」の第1弾。「APN(All‐Photonics Network、全光ネットワーク)」を使い、ネットワーク端末間の遅延時間を1/…
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プリファード西川CEOが語る深層学習の進化、教育事業にも注力
深層学習はどう進化し、何ができるようになったのか。Preferred Networks代表取締役 最高経営責任者の西川徹氏が2023年2月開催の「NIKKEI Tech Foresight」のイベントに出演し、同社の取り組みを例に深層学習の最新状況を語った。音声認識や画像認識にとどまらず、コンピュ…
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スバル新社長に大崎氏、「行き詰まったときの答えは現場にある」
SUBARU(スバル)は2023年3月3日に開催した取締役会において、取締役専務執行役員製造本部長の大崎 篤氏が、社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する人事を内定した。現社長兼CEOの中村知美氏は取締役会長に就く。同年6月に開催予定の定時株主総会と、総会終了後の取締役会を経て就任する。
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煙突からのガスをドローンで即時分析、1.25kgのクロマトグラフの威力
センサー系スターアップのボールウェーブ(Ball Wave、仙台市)は2023年2月27日、JDRONE(東京・新宿)が運用するドローンに、ボールウェーブが開発した世界最小をうたうガス分析器(ガスクロマトグラフ)を搭載し、試験用プラントの煙突から放出されるガスの捕集と高感度な分析に成功したと発表し…
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世界初の民間月面着陸は23年4月末、ispaceの着陸船が安定航行中
民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」を手掛けるスタートアップ、ispace(東京・中央)は2023年2月28日、同4月末の月面着陸に向けて進行中のミッション1(月面着陸ミッション)の中間成果を発表した。
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コメを混ぜたプラスチックがレジ袋やクッション材に、価格は石油由来と同等
国産のコメを混ぜたプラスチックが、レジ袋やクッション材として使われるようになってきた。使うコメは古米や精米時に出るくず米といったもので、従来は飼料として使わないものは廃棄していた。プラスチックに混ぜて有効活用することで、食品ロスを減らせる。
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カシオ新社長に就任する増田専務、G-SHOCK成功経験の横展開が使命
カシオ計算機は2023年2月27日、代表取締役社長CEOに現専務執行役員時計BU事業部長の増田裕一氏が昇格する人事を決定したと発表した。同社創業家以外からの初の社長になる。現社長の樫尾和宏氏は代表取締役会長に就任する。
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BYD製バスに六価クロム、日本法人「人への影響なく法規に準拠」
中国・比亜迪(BYD)の日本法人であるビーワイディージャパン(横浜市)は2023年2月23日、同社が国内で販売する電気自動車(EV)バスに六価クロムを使用していると発表した。同物質は有毒で、日本自動車工業会(JAMA)が自主規制している。
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レゾナックが材料開発にVR導入、分子の動きを間近で観察
「ゲームの主人公のように計算科学の世界を探索して現象を理解できる」――。レゾナックは、半導体の材料や製造用資材の開発において、分子の動きなどのミクロな現象を間近な視点で観察できる仮想現実(VR)技術を導入した。分子動力学計算に基づく解析結果を可視化し、分かりやすく説明する手段としてVRを活用する。