
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発中の「H3ロケット」。日本の独自技術が詰め込んだ「究極低コストの使い捨て大型ロケット」で世界に勝負を挑む。H3ロケットの技術はどこがユニークなのか。どこに勝算があり、どうやって世界の宇宙市場に挑戦しようとしているのか。技術の視点で解説する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発中の「H3ロケット」。日本の独自技術が詰め込んだ「究極低コストの使い捨て大型ロケット」で世界に勝負を挑む。H3ロケットの技術はどこがユニークなのか。どこに勝算があり、どうやって世界の宇宙市場に挑戦しようとしているのか。技術の視点で解説する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年3月16日、文部科学省の「宇宙開発利用に係る調査・安全有識者会合」で、同年3月7日に打ち上げに失敗した次期主力ロケット「H3」初号機の事故調査の経過を報告した。
失敗はいつでも予想外の方向からやってくる——。H3ロケット初号機の打ち上げは第2段不着火という「まさか」のトラブルで失敗した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年3月7日、次期主力ロケット「H3」初号機を種子島宇宙センターから打ち上げたが、第2段エンジンが着火せず、打ち上げは失敗に終わった。前日の2023年3月6日にH3が機体組立棟から射点へと移動したところから、打ち上げ、記者会見までを写真で追う。
「打ち上げに失敗するのは半導体がうまく働かなかったとか、機械に不良品があったといった理由が多い気がする」――。日本記者クラブが2023年3月8日に開催した国産ロケットに関する勉強会で、講師を務めたJAXA名誉教授の的川泰宣氏は個人的な印象としてこう語った。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年3月7日、同日午前に発生した新型ロケット「H3」初号機の打ち上げ失敗について記者会見を開いた。第2段エンジン「LE-5B-3」が着火しなかったことは確実と表明。今後は、着火しなかった原因を調査する。エンジン点火機構や点火機構を制御する制御系、制御系に点火…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年3月7日午前10時37分55秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから「H3」ロケット初号機を打ち上げたが、第2段エンジン「LE-5B-3」が着火せず打ち上げは失敗した。同初号機は、地球観測衛星「だいち3号」を搭載していた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2023年3月6日に予定していた新型ロケット「H3」の再打ち上げを、翌日の3月7日に変更すると発表した。天候を考慮した結果、3月6日の気象条件が整わないと予想されたため。打ち上げ時間帯は、10時37分55秒~10時44分15秒で3月6日に予定していたものから変わ…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年3月3日、次世代主力ロケット「H3」初号機の打ち上げを同年3月6日午前10時37分55秒~10時44分15秒の間に設定すると発表した。打ち上げ予備日は同年3月10日まで。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年2月22日、次期主力ロケット「H3」が2月17日に打ち上げを中断した原因などの調査状況を報告した。同報告によると、打ち上げ約0.4秒前に第1段エンジン「LE-9」を制御する「エンジン・コントロール・ユニット」(ECU)という機器の電源が落ちたために発生し…
2023年2月17日に発生した「H3」ロケット初号機の打ち上げ中止で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は同日午後2時から記者会見を行い、ロケット第1段の制御機器が何らかの異常を検知して、固体ロケットブースター「SRB-3」への点火信号を差し止めたと発表した。具体的にどのような異常を検知したかは今後…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は2023年2月17日午前10時37分55秒、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から新型ロケット「H3」初号機の打ち上げを実施したが、第1段の推力を補助する固体ロケットブースター「SRB-3」に点火せず、打ち上げは中止となった。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年12月23日、JAXAらが開発している次期主力ロケット「H3」試験機1号機(初号機)を、2023年2月12日に打ち上げると発表した。打ち上げ時間帯は日本標準時で10時37分55秒~10時44分15秒。打ち上げ予備期間として2023年2月13日~2月28日…
H3ロケットが抱える3つの課題(3)
日本の次期主力ロケット「H3」の初号機打ち上げが、ついに秒読み段階に入った。技術的にはほぼ完成したといえるが、最も重要なのは初号機打ち上げ後に実績を積み重ね、市場の信頼を得ることだ。どうすれば市場の信頼をつかめるのか。科学技術ジャーナリストの松浦晋也氏が解説する。
H3ロケットが抱える3つの課題(2)
日本の次期主力ロケット「H3」初号機打ち上げは秒読み段階に入った。しかし、仮に初号機打ち上げが成功したとしても、それで全てが完結するわけではない。むしろ、そこからがH3の成否を決める正念場といえる。では、何が成否の鍵を握るのか。科学技術ジャーナリストの松浦晋也氏が解説する。
H3ロケットが抱える3つの課題(1)
日本の次期主力ロケット「H3」初号機の打ち上げがついに、現実の日程として見え始めた。ここからH3の成否を決める正念場を迎える。何が成否の鍵を握るのか。科学技術ジャーナリストの松浦晋也氏が解説する。第1回はH3ロケットが抱える技術的課題だ。
「打ち上げロケットを探しているペイロード(積載物)にとって、日本の『H3』ロケットは選択肢になり得る。世界の商業打ち上げ市場は、衛星打ち上げロケットの不足に直面しているからだ」。人工衛星打ち上げ大手のフランス・アリアンスペースCEOのステファン・イズラエル氏はこう指摘した。
JAXA H3プロジェクトマネージャの岡田匡史氏に聞く
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年11月7日、種子島宇宙センターで次期主力ロケット「H3」の1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT:Captive Firing Test)を実施した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年11月8日、種子島宇宙センターで2022年11月7日に実施したH3ロケットの1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT:Captive Firing Test)の結果を公表した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年11月7日午後4時30分、種子島宇宙センターで、開発中の時期主力ロケット「H3」の第1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT:Captive Firing Test)を実施した。同試験は、H3開発にとって最終試験と言うべきものだ。
H3ロケット2号機を、固体ロケットブースター(SRB)を装備しない、「LE-9」エンジン3基だけの構成で打ち上げる――。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年10月3日、種子島宇宙センターで開催した記者会見で、こう明らかにした。