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自宅の建て替えを決意した筆者はハウスメーカーを決定。担当者と相談し最も優先したかった「オーディオのための電源強化」にめどを付けた。しかし、ネットワークの配線は当初の予定から変更せざるを得なくなってしまった。その理由とは。

 本稿では既に3階の間取り図をご紹介済みなのでお気付きの読者もいると思うが、電源回りと並行して具体的な間取りを詰めていくなかで、ほとんど偶然に、サーバールームとしておあつらえ向きと言える半畳のデッドスペースができた。

 重量鉄骨造の鉄骨を通しつつ、部屋の広さを最大限に確保しようとすると、部屋の角に柱が生えてしまうことが多い。であればその柱を使って壁で囲むようにして小部屋を設け、そこをサーバールームにしてしまおうというわけだ。ここは極めてスムーズに話がまとまった。

ヘーベルハウスの展示棟で撮影した、部屋に生える柱。旭化成ホームズの設計担当は申し訳なさそうに「3階はこういう柱がどうしても生えます」的な説明をしてきたが、むしろ筆者にとっては渡りに船だった
ヘーベルハウスの展示棟で撮影した、部屋に生える柱。旭化成ホームズの設計担当は申し訳なさそうに「3階はこういう柱がどうしても生えます」的な説明をしてきたが、むしろ筆者にとっては渡りに船だった
(筆者撮影)
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配管回りは今でも後悔している

 サーバールームにはオーディオ用とストレージ&パソコン用のブレーカーを置き、また、当然のことながらネットワークルーターも置くことになる。ただ、光回線を一般住宅へ引き込む場合、「入り口」の高さは2階までというルールがあるのだそうで、2階から3階のサーバールームまでは屋内に管を設けて引き回すことになった。

 そして、ここからが大きな後悔その1といったところなのだが、設計担当は「追加の屋内配管は基本的に直線」と言う。今になってよく考えればそんなことはあるわけがなく、仮にそうであるなら光回線のケーブルを引き込めないはずなのだが、LANケーブルを引き回したい場合、旭化成ホームズの用意する情報分電盤からテレビのアンテナ付き壁コンセントまでカテゴリー(Cat.)5eのLANケーブルを屋内配線するからそれをお使いください、というわけである。いや、旧自宅の時点で自宅のメインLAN環境は10ギガビットイーサネット(10GbE)であり、SFP+ケーブルを使っている。今さらCat.5eケーブルの配線はほとんど使い物にならないんですが……。

配管の見積もりがこちら。最終的には電源回りと同じタイミングで「真っすぐ引く屋内配管」の見積もりが出た(ので、前回紹介した電源回りの見積もりの下に記載がある)
配管の見積もりがこちら。最終的には電源回りと同じタイミングで「真っすぐ引く屋内配管」の見積もりが出た(ので、前回紹介した電源回りの見積もりの下に記載がある)
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 電源回りでは不安そうな顔をし続けていた設計担当はしかし、「曲がるような管は通せない」と強気の姿勢を崩さないため、ここでいろいろ諦めることになった。具体的には、3階から1階まで3台のWi-Fiアクセスポイントを縦串(たてぐし)で通す有線バックホールと3階の有線LANケーブル隠蔽である。

手持ちの通線ワイヤー。(素人考えではあるものの)これを使えば曲がってようが何だろうが通せたんではないかと今でも思う
手持ちの通線ワイヤー。(素人考えではあるものの)これを使えば曲がってようが何だろうが通せたんではないかと今でも思う
(筆者撮影)
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設計担当に見せるまでもなくボツになってしまったので、ここに載せるのはある意味「供養」だが、筆者はこんなことを考えていた。まず、3階サーバールームから2階天井までほぼまっすぐ、そしてそこから少し動かして1階玄関ホール天井まで配管して有線LANバックホールとする(赤色)。さらに壁内配管でサーバールームと書斎の2点を結ぶ(緑色)
設計担当に見せるまでもなくボツになってしまったので、ここに載せるのはある意味「供養」だが、筆者はこんなことを考えていた。まず、3階サーバールームから2階天井までほぼまっすぐ、そしてそこから少し動かして1階玄関ホール天井まで配管して有線LANバックホールとする(赤色)。さらに壁内配管でサーバールームと書斎の2点を結ぶ(緑色)
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 有線LANケーブルの隠蔽はモールでごまかすとしても、階をまたぐバックホールはそうもいかない。業務用ならまだしも、家庭用のトライバンド対応メッシュルーターをアクセスポイントとして転用する場合、3階のそれを親機としてルーターに接続するときに、問題ない帯域幅でつながるのは恐らく2階までだ。1階は3階と無理やり5GHz帯でつなごうとして速度が出なくなるか、2.4GHz帯でつながって様々な干渉を受けるかの二択になる(後日、実際に新居で3階に親機を置いてみて、予想通りの惨状になったことは確認済み)。