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LANの配線とサーバールームの空調が解決し、大容量の本棚も引っ越し直後に設置できることになった。ところが、すっきりした書斎にはどうやってもカメラ機材を置けそうにない。

 部屋のレイアウトがほぼ望み通りになりそうな予感が高まり、同時に、カメラ機材を書斎に置けそうにないことが分かってきたが、ここで筆者は、大阪に住む友人の話を思い出していた。関西圏では「新井家具ベッド館」が有名で、そこで聞けばベッド関連の疑問は大体解決するといった内容だ。

 実際に新井家具ベッド館のWebサイト(https://www.bed.ne.jp)を訪れてみると、「店長のblog」(http://araibed.blog.fc2.com/blog-entry-2537.html)が読み物としてなかなか面白い上に、収納として使えそうなベッドフレームも見つかった。しかも、東京の大井町にはショールームもある。

 これはと思ってショールームへ3度通い、実際に複数のマットレスに寝てみてうっかり高価なマットレスを購入するハメになったというサイドエピソードもあるが、それはそれとして重要だったのは、ガス跳ね上げ式のドリームベッド製ベッドフレーム「ウレルディ238」(https://www.bed.ne.jp/dreamflame/ureldy238.html)であれば筆者の狭い寝室へ物理的に入り、比較的頻繁に機材を出し入れしたいというニーズに応えられ、かつ背を高くすれば十分な収納力を確保できるというアドバイスを新井家具の店員氏から受けられたことだ。

新井家具との相談に先立って寝室のサイズを旭化成ホームズの設計担当へ確認し、どこまでの長さのベッドフレームなら確実に入るかを相談した。これはそのときの落書きだ
新井家具との相談に先立って寝室のサイズを旭化成ホームズの設計担当へ確認し、どこまでの長さのベッドフレームなら確実に入るかを相談した。これはそのときの落書きだ
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 自宅の近所にある大手家具店の跳ね上げ式ベッドフレームからは華奢(きゃしゃ)そうな印象しか受けなかったが、ウレルディは機構そのものがタフに見え、また、カマチ付きにすればほこりが入りにくくなるため、収納としても理想的に見える。

 というわけで、最終的に趣味のための収納はすべて自前で用意することになった次第である。

ウレルディ238のセミダブル仕様を設置したところ。寝室はほぼベッドのみで埋まった。ちなみにベッドフレーム、マットレスとも屋内の階段では搬入できず、別途、いわゆる「街の何でも屋」に依頼し、3階の窓から搬入することになったりした
ウレルディ238のセミダブル仕様を設置したところ。寝室はほぼベッドのみで埋まった。ちなみにベッドフレーム、マットレスとも屋内の階段では搬入できず、別途、いわゆる「街の何でも屋」に依頼し、3階の窓から搬入することになったりした
(筆者撮影)
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筆者のウレルディ238は「床面高380タイプ」かつ「カマチ付き」。跳ね上げた状態がこちらだ。寝室にはベッドしかないので、跳ね上げてしまえば内部へのアクセスはしやすい
筆者のウレルディ238は「床面高380タイプ」かつ「カマチ付き」。跳ね上げた状態がこちらだ。寝室にはベッドしかないので、跳ね上げてしまえば内部へのアクセスはしやすい
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中身はこんな感じ。三脚、レンズ保護ケース、カメラバッグ、スピードライト、モノブロック、フィルターといったあたりを突っ込んでいる。余ったスペースにはまだ保証期間内であるNASの空き箱も置いておいた
中身はこんな感じ。三脚、レンズ保護ケース、カメラバッグ、スピードライト、モノブロック、フィルターといったあたりを突っ込んでいる。余ったスペースにはまだ保証期間内であるNASの空き箱も置いておいた
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「新しい生活様式」のおかげで自宅工事の進捗を日々確認

 3~4月ごろには「新型コロナウイルス感染症が流行した影響で流通に問題が出て、ひょっとするとユニットバスのバスタブやトイレといったあたりの納品が遅れるかもしれない」「ソーシャルディスタンス確保により現場に入れるスタッフの数が減るため、工期が少し延びるかもしれない」と営業氏から軽く脅されていたものの、蓋を開けてみるとそういった遅延は一切なし。むしろ、感染症流行の影響で新規案件が減ったためか、各種施工業者を優先的に確保できるようになって、最終的には引き渡しが1カ月も早まった。

 また、仮住まい先が建築現場からそれほど遠くなかったこと、そして在宅勤務が常態化したことで、昼休みに建築現場を見に行けるようになった。普通に毎日職場へ出勤していたら、重量鉄骨組み上げシーンを撮影したり、骨組みだけできた状態で3階まで上がらせてもらったりといった節目節目のイベントに参加することはかなわなかったわけで、その意味では新型コロナウイルス騒動がもたらした「新しい生活様式」による在宅勤務は筆者の自宅建て替えにとって本当にありがたかったと言える。

「タチコマ」(※)のような見た目のクレーンをセットアップ中のところ。これは路地用の小型モデルだそうだ。折りに触れてこういうイベントに参加できた ※漫画「攻殻機動隊」に登場する多脚ロボット
「タチコマ」(※)のような見た目のクレーンをセットアップ中のところ。これは路地用の小型モデルだそうだ。折りに触れてこういうイベントに参加できた ※漫画「攻殻機動隊」に登場する多脚ロボット
(筆者撮影)
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自宅の鉄骨がクレーンで持ち上げられていくところ。器用に電線を避けていくあたりはちょっと感動した
自宅の鉄骨がクレーンで持ち上げられていくところ。器用に電線を避けていくあたりはちょっと感動した
(筆者撮影)
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クレーンは写真に写っているスタッフ氏が遠隔操作していた
クレーンは写真に写っているスタッフ氏が遠隔操作していた
(筆者撮影)
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骨組みだけ済んだ状態の3階に上ることもできた
骨組みだけ済んだ状態の3階に上ることもできた
(筆者撮影)
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ウキウキで立ち会った電源工事でまさかの施工ミス

 ただし、このときの筆者にとって、新しい生活様式がもたらした最大のメリットは「重大な施工ミスに気付けた」という、あまりありがたくないものだったりする。